さて、今年2019年の2月に台湾へ渡航し、本格的に中国語を勉強し始めてから半年が経過しました。
「ゼロから勉強して半年でどれくらい喋れるようになるの?」
という疑問に、勉強の経歴、利用した参考書、行った学校、オンラインレッスンなどの細かい部分も交えながら解説していきます。
結論から言うと、
想像していた以上に喋れるようになりました!
具体的には、こんなことを中国語で表現できます。
- 自分の名前、出身、年齢、趣味などの自己紹介
- 中国語を勉強している理由
- レストランで食べ物・飲み物を注文
- タクシーで行き先を説明
- 現在どんな仕事をしているか
などなど。
いわゆる日常生活レベルというところでしょう。
それではひとつずつ見ていきましょう。
目次
学習経歴
実は、正確に言うと、ちょろっと勉強を始めたのは去年2018年の夏ころ。
「なんだ、事前に勉強してたんじゃん!」
と突っ込まれそうですが、当時僕は新しく立ち上げた部署のマネジメント業務で毎日超がつく激務に追われており、馬車のように働いていたので、勉強する時間を安定して確保することはできませんでした・・・。
では何をしていたかというと、
通勤電車の中で、入門書と中国語のアプリで勉強しました。
行きの電車は身動きが取れないほど混雑するので、書籍は無理です・・・。
その点スマホなら片手でできるのでとても重宝しました。
実際に使った参考書とアプリはこちら↓
使用した教材
ここからは実際に使用した教材を見ていきます。
以前”フィリピン留学前にするべきたったふたつのこと”という記事で、
「最短効率の勉強法は単語とフレーズ集!」
という持論を展開しましたが、この方法
残念ながら中国語には全く通用しませんでした(泣)。
大きな理由は
- ①英語と違い、基礎的な教育を受けていないこと
- ②アルファベットで構成される語の間にそれぞれスペースがあり、ひとつひとつの語が判別できる言語とは大きく異なり、漢字が全てくっついているので、語のまとまりや区切りの判別が困難
- ③発音が重複する語が多いので、文の趣旨を掴むのに時間がかかる
このあたりが挙げられるでしょう。
日本人はすでに多くの英単語を知っているので、最初から英文フレーズ集を学ぶハードルはそこまで高くありませんが、中国語は全てが別次元でしたw
難しすぎる、という意味ではなく、言語構造が根底から違うのです。
フレーズ集
というわけであまり活躍させることができなかったフレーズ集ですが、読み解いていくにあたり、結構勉強になったかなと思います。
何もわからないうちでもシャドーイングをするだけでも結構違います。
この参考書は、中国語音声のお姉さんの声がすごく可愛くのもポイントですw
キクタンシリーズ(単語帳)
そして単語帳の決定版はこれ!キクタンシリーズ!
これ実は買うまで結構躊躇しました・・・。
というのも、このシリーズは音楽に合わせて中国語→日本語→中国語という風に単語を読み上げてくれるので、リズムに合わせて楽しく覚えよう!系の教材なんですけど
音楽が生理的に無理だったらもうアウトじゃないですか。
まあでも物は試しで一回買ってみるかということで買ったら
もう高評価も納得のクオリティ。
リズムと一緒に覚えることでこんなにすぐ記憶層に定着するのか、と驚きました。
また、中国語の単語は1〜3語(ほとんど2語)であることが多いので、音が短く、リズムに乗せて覚えるには最適です。
HSKの参考書
HSKとは汉语水平考试(Hànyǔ Shuǐpíng Kǎoshì)の略で、と中国語版TOEICみたいなものです。
1級〜6級まであり、6級が最高難易度です。
現在の僕は3級はほぼ理解できますが4級は半分ほど、という具合です。
※ニュアンスを汲み取って正答は選べるのですが理解度としては6~7割なので未だ学習中です。
このHSKの参考書が中国語の総合学習にとても役立ちます。
TOEICと同じような形式で、リーディングとリスニングの問題が出題されますが、TOEICと大きく異なるのが級で分けられていること。
これが初心者には有難くて、自分のレベルにあった練習ができます。
ただ単に問題を解いていくのもいいけど、シャドーイングやセルフディクテーションをしたり、知らない語・文法用法などを片っ端から無くすようにすると、中国語力はそれだけでかなり上がります。
語学学校について
台湾師範大学の春の学期3ヶ月通学しました。
師範大学は台湾の中でも教員を育成する大学として名高く、語学教育に関しても特に力を入れているいわゆるパイオニア的な存在です。
実際に他の大学のテキストを見せてもらうと、師範大学が開発した教材の旧版だったりするので、国内においても絶大な信頼を誇る教育機関であるということがよくわかります。
師範大学での生活
学校での生活はすこぶる快適でした。
ここはお国柄なので仕方ない部分は多分にあるのですが、教員やスタッフによって言っていることが違う、ある人には無理だと言われたのに違う人に相談したらすんなり解決した、なんてことは茶飯事です。
そういったことを除いても、担当の先生、クラスメート、学習環境、どれをとっても大きな問題なく最後まで通うことができました。
入学前に掲げた
「日常生活で困らないくらいの中国語能力を手に入れる」
という目標は、結構すんなり達成できました。
僕がものすごい努力をしたからではなく、日本人である以上、中国語の初歩の理解はかなり早くできます。諸外国の学習者は小学一年の漢字からスタートですからね・・・。この差は半端じゃなく大きい。
長くなってしまいそうなので、師範大学については詳細を別記事で執筆予定です。
卒業後の勉強
さて、学校を卒業した後に関しては、
- 単語
- HSKのテキスト
- 文法書
この3つをメインに取り組みました。
単語を決まった時間学習し、パートごとに自分でテストをし、正答率が95%を超えたら次の単語帳へ。終わった単語帳も定期的に復習
↓
単語だけでは文章構成力は上がらないので、実際的な中国語を知る&リスニングを鍛えるためにHSKのテキストを利用
↓
わからない用法は文法書を逆引き的に利用
こんな流れでルーティーンを組みます。
しかしこれではインプットのみで、アウトプットの機会が全然ありません。
台湾人の友達を誘ったりするのもいいですが、みんな学校や仕事で忙しいので、機会としては安定して確保できないため、自分のスケジュールによって柔軟に予定を組めるオンラインレッスンを利用しました。
オンラインレッスンについて
このオンラインレッスンが効果てきめんで、めきめき成長するのを実感しました。
利用したサービスはこちら。
契約するプランにもよりますが、僕が最初に選んだのは毎日2コマのレッスンが受けられるプラン。
月額13,900円なので、÷60すると1レッスンあたりなんと224円!
安すぎる・・・。
このレッスンを受けながら、レッスンの内容をエクセルで管理し、他のデバイスでも同期して、スキマ時間で復習しました。
発音について
以上で現時点まで勉強したもののほぼ全てですが、最後にとても重要なことを。
中国語学習において”発音の基礎固め”はとてつもなく重要です。
耳にしたことがある方も多いかと思いますが、中国語には声調というものがあり、同じma(マー)でもトーンによって
第一声 → 妈:母
第二声 → 麻:アサ
第三声 → 马:馬
第四声 → 骂:罵る
と、意味が全く変わってしまいます。
声調だけでもここまで意味が変わるというのに、音そのものもきちんと発音できないとなると悲惨なことになります(泣)。
特にan、ang、en、engの違いなんて未だによく分かってないし、もう少し練習・勉強しないとしっかり発音を分けたり、聞き取りをすることができません。
なので最初の3ヶ月は特に、徹底的に発音の特訓をしましょう。
これは僕と同じくオンラインレッスンを利用してもいいし、現地で友達ができたなら彼らに教えてもらうこともいいと思います。
なんにせよ、最初にここをしっかり押さえておけば、後々の学習がものすごく楽になります。
まとめ
ということでいろいろ試しながら、楽しく学習をし、想像よりかは挫折なく覚えてこれています。
体感難易度としては英語よりも低いです。
やはり常々思うのは
「中国語ってもしかして、世界の中でも特に日本人が一番効率的に学習できる言語なのでは・・・」
ということです。
それだけ、既に漢字を知っているというのは大きなアドバンテージです。
英語や他のヨーロッパ言語などは基本的にアルファベットを使うところが多いので、アレルギー反応が出やすい人も多いかと思います。
「他の言語の勉強をしたいけど、英語は苦手意識が強くてどうしてもやりたくない・・・」
という方、中国語を選択肢に入れてみるのも大いにアリだと思います!
勉強法などで悩んだり困ったことがあれば気軽に相談してくださいね。
それでは!