みなさんは最適化された営業文、ちゃんと書けていますか?
前編はテンプレ営業文なんて論外だという、ちょっと辛口な内容でした。
駆け出し動画編集者必見!営業文の正しい書き方【前編 – テンプレは論外 – 】
なぜなら
「他の人にも同じメッセージを送っているような人は、他多数と同じような編集・仕事しかできないから」
です。
今回の記事では「じゃあ具体的にどんな内容を盛り込んでいけばいいのさ?」
という内容に触れていきます。
目次
営業文に盛り込むべき要素
募集内容への明確な回答
「>>」を使った引用テクニック
まずは募集文をよく読んで「自分が募集者の課題を解決できる」ということをアピールしましょう。
そもそも、募集文には
- どんな案件を手がけて欲しくて
- どんな人を求めていて
- それに対する報酬はどれくらいか
これらが書いてあるはずです。
※逆にこれらの必要最低限の要素が書かれていない場合は、ブラック案件である可能性が高いので気をつけましょう。
【フリーランス向け】こんなクライアントは注意!5つの特徴まずは「>>」この記号を使って、募集内容にきちんと回答していきましょう。
例えば、募集文にこんな内容が書かれていたとします。
「当方、 YouTubeの開設をしたいのですが、どこから始めたらいいかわからないので、 YouTubeに詳しい人にお願いしたいと思います」
ここにきちんと回答する場合、
「YouTubeなら僕自身、日頃から使っているのでよく分かっています」
という回答だけでは不十分で、先述した「>>」で相手の文章を引用し、このように答えます。
「>>当方、 YouTube の開設をしたいのですが、どこから始めたらいいかわからないので、 YouTubeに詳しい人にお願いしたいと思います
こちらについて、僕自身YouTubeチャンネルを運営しておりますので、チャンネルの開設方法を始め、動画の投稿方法、サムネイルのアップロード、ひいてはアナリティクス分析をベースに具体的な改善の提案まで行えます」
こういう風に書けば「あ、この人きちんとを募集文を読んでから応募してきてくれているな」というニュアンスが伝わりますし、募集文に書いてある内容から
- A. YouTubeチャンネルをまだ持っていない
- B. おそらくきちんと始める時間的リソースが足りない
- C. もしくはただ単にめんどくさい
- D. いずれにせよ、外注することのできる財力は持っている
ということが予想できると思います。
特にB,Cの可能性は濃厚なので「いかに相手の負担を軽くし、楽をさせることができるか」というスタンスで営業文を書いていくことで相手のニーズを満たすことができます。
「提案」は「仮説」の上に成り立つ
さて、上記した引用を使って相手の課題を解決することができる旨を書いた後は、具体的な提案をしていきましょう。
そもそもの話として「提案は仮説の上に成り立つ」という大前提を忘れないようにしてください。
上のA,B,C,Dの要素も具体的に書かれているわけではないので仮説ですし、ここから書いていく提案の内容も自分で仮説を立てるところから始まります。
新規でチャンネルを立ち上げる場合
もしも募集者が新規でチャンネルを立ち上げるのであれば、どういった提案をすれば採用されやすい提案となるかを考えてみましょう。
例えば…
- YouTubeの編集が得意
- 視認性に特化したサムネが作れる
- アナリティクスの読み方が分かる
などです。
既存のチャンネルを引き継ぐ場合
新規ではなくもしもすでにチャンネルを持っている場合で、元々の編集者から引き継がれる場合は、これまでの編集を気に入ってるかどうかをまず確認し、
もし以前の編集が気に入っているなら「完全にトレースできます!」ということをアピールし、
逆に「雰囲気を変えたりクオリティを上げたいけど今までの編集したでは叶わなかった」という願望があるなら「何パターンか好みのデザインを組んでみるので選んでみてください」と提案することで
「この人なら自分の理想の編集をしてくれるかもしれない」
と思ってもらえます。
ポートフォリオ
そして営業する上で必要不可欠になるのがポートフォリオの存在。
過去作品がベスト
今まで作ったものをサンプルとして提出できるのがベストですが、最善なだけで
「これじゃなければいけない」
というわけではありません。
自己紹介動画でもOK
駆け出し編集者が最初に作るであろう自己紹介動画でももちろん OK です。
ただし、添削されていない自己紹介動画は…
- 間が不自然だったり
- テロップの視認性が低かったり
- テロップがかぶっていたり
- アニメーションが遅かったり
- 他者と似たり寄ったりだったり
というものが多く見受けられるので、必ず第一線で仕事している人に添削をお願いしましょう。
「作れたからいい」というものではなくて、募集者は「実際どれくらいできんの?」という部分を見ています。
自己紹介動画といえど、きちんと綺麗に作りこまれていれば必ず目に留まるはずなので、しっかり作り込んで、新しい技術を覚えたら都度、ポートフォリオを磨いていきましょう。
架空のポートフォリオを用意しておけ
自己紹介動画の次のステップに行きたい人は、架空のポートフォリオを用意します。
これは主にインターネット上に存在するフリー素材を組み合わせて作るものです。
例えば広告案件の募集に対して自己紹介動画をポートフォリオとして提出しても、ほぼ100%採用されません。
そして募集者側も「ある程度の編集クオリティをほしいが、予算の都合上等がガチガチのプロにはお願いできない」という悩みを抱えているケースもよくあります(だからクラウドソーシングを使っているんですけどね)。
こういう時に架空の商品を訴求するためのサンプル動画を作っておくことは非常に有効で、空き時間でも作成できるる上に、編集のテクニックも目に見えて向上します。
営業文に書くべきでない要素
それではここから、反対にやってはいけない営業文の書き方を少し紹介。
「初心者、駆け出し」というワード
クライアントにとって作業者が初心者かどうかは関係ありません。
見ているのは歴や熱意ではなく、「何ができるか」です。
自分が募集した側だったらどうですか?自信なさそうに提案してくる人に仕事をお願いしたくないですよね。
熱意でカバーしようとする
経験のなさを熱意でカバーしようとするのもNG。
やる気があることはいいことですが、残念ながら仕事の成果とやる気は比例しません。
「案件を通して勉強したい」と書かれても、募集している側は
「いやいや、勉強してからこの案件に応募してきてくれ…」
と感じるはずです。
段落のない、読みづらい文章
先述した通り、何ができるかという一番重要な部分は過去に作った動画など「ビジュアル」で見せた方が早いです。
ダラダラと長い文章を送りつけるのは相手の時間をいたずらに奪ってしまうことになりかねないので、止めましょう。
また賢い人、仕事のできる人の大多数が、文章を書くときは
- 簡潔に
- 必要なことを
- すっきりまとめる
という傾向にあるので「どうやったら最短効率で相手に伝えたいことを伝えられるか」というのを常に念頭において営業文を作り込みましょう。
まとめ
営業文を書くのは最初はすごく疲れますが、結局は慣れです。
いくつも書いているうちにコツがわかってきて、効果的なものが作れるようになります。
最初のうちなんて、時間をかけて書いても書いても採用されずに凹むこともあるかと思います。
でも、誰しもが最初は初心者です。
落ち込んだりせずに、「次こそは!」という気持ちで立ち向かっていってください。
この記事を読んだあなたの営業がうまくいって、案件を獲得できることを祈っています。
それでは!