フリーランスにとって即レスが何故重要なのか元マネージャー職が考察します

ルイ

あなたは「即レス」という言葉をご存知ですか?

フリーランスになって仕事をしていると度々耳にするこの言葉ですが、なんというか「誤読」されているような気がすることもしばしば。

募集文を読んでいると「即レス必須」といったような半ばブラックな香りのする案件もまま目にします。

そこで今回は、現在動画編集でフリーランスとして生活し、かつてちょっと大きな会社でマネージャーをしていた筆者が

「なぜ返信のスピードが重要なのか」

を今一度、基本的な部分から立ち返って考えてみたいと思います。

即レスの重要性

そもそもなぜここまでに「早いレスポンス」が求められているのか?

答えは「プロジェクトの進捗に影響するから」です。

例えば事前にリソースの空きが確認できていない場合、案件を受けるかどうかの判断が組織のリソース次第だろいう状況があるとしましょう。

こういう時に連絡を取って、仮に半日返信が遅れると、その返答を受けてからクライアントさんへ投げ返していては、すでに仕事は他に回ってしまっている可能性もあります。

おまけに、生活時間帯が違くて、返信した頃に相手が寝てたりなんかしたら、最悪ですね。

仮に運良く受注につながったとしても、営業日で考えるとお客さんを1日以上待たせてしまう可能性もあります。

いつでも返せってことじゃない

そしてもしも即レスを

「返事を24時間365日いつでもすぐ返さなければいけない」

と捉えているなら、それは極端です。

もし組織の代表や上長にこれを強要されているなら普通にブラックなので、これは所属を考え直した方がいいかもしれません。

というかこれはよほど緊急性を帯びている職業を除き、物理的に不可能です。

そもそも反対とか賛成とかじゃない

要するに即レスに対して「反対」とか「賛成」とかではなく、コミュニケーションの一部なので、相手に迷惑のかからない範囲ですぐに返事を返すというのは当然のことなのです。

会社だったりアルバイトだったりで実際に顔を合わせて仕事をしている場合などは顕著ですが、多くのコミュニケーションは face to face で行われます。

つまり情報の伝達が早く、声をかけて無視されるという状況は普通起き得ません。

これが仕事のやり取りがチャットになったらどうでしょうか。

顔が見えていない分、リアクションのスピード少し疎かにしている、という自覚はありませんか?

たとえその場ですぐに返答出来る内容でなくても、確認に時間がかかる場合は「確認するので少し待ってほしい」という旨を伝えますよね。

これは対面で誰かと仕事をしていなくても同じマナーを守っておく方が、お互いに気持ちよく仕事ができるはずです。

組織内・顧客と稼働時間を寄せる

先述した通りお互いに顔を合わせて仕事をするのであれば、コミュニケーションのスピードも速く、連絡が遅いが故プロジェクトの進捗に支障をきたすようなことはあまりないかと思いますが、フリーランスの場合は少し勝手が変わってきます。

例えばもし企業を相手に仕事をして、自分が超がつく夜型だったらどうでしょうか。

一般的な会社員が退社する時間帯に目覚め、そこから仕事のやり取りをしていては連絡はすれ違う一方です。

こういう事態を回避するためにも、組織の中だったり、クライアントさんとの生活する時間帯を寄せていく努力はしたほうがいいかもしれません。

朝から夕方までが自分の稼働時間なのだったら、一般企業が相手でも仕事の連絡が取れる時間帯は十分広いですし、一番最初に挙げたような「返事が遅いために生まれる機会損失」というのは少なくなるはずです。

まとめ

色々な状況や連絡手段があると思いますがひとえに「即レス」と言っても勘違いされてしまうケースもあります。

それを強制するような人間や立場はロクなものではありませんが、フリーランスとしてパソコンに向かっている時間が多いからこそ、そして在宅の仕事だったら移動時間が少ない分なおさら、仕事の連絡がスムーズにいくように自分が常にアンテナを張っておくことは、相手への気遣いで、マナーでもあると僕は考えます。

誰から連絡が来ようがすぐに返すことすべてが正義だとは言うつもりはありません。

正しい優先度の設定や、相手を不安に思わせないための「すぐに返せる一言」はあるに越したことはありません。

常にクライアントさんの立場になってどういう立ち回りをしたら、安心してお互いに仕事ができるかを考えていくと、気持ちの良いやり取りができるかもしれません。

それでは!