ルイ
フリーランスと会社員というのは働き方も稼ぎ方も全く異なりますが、全ての裁量権を自分が持っているという自由さがある反面、全責任も自分にあります。
仕事を取ってくる前の段階で何かヘマすれば全て自分に跳ね返ってくるし、慎重にならなければいけないところでしっかりやり取りしないと、最悪の場合は訴訟問題にまで発展しかねません。
ちょっとしたことの組み合わせで、信頼はあっという間に失墜します。
今日はフリーランスとして働く人向けに仕事をする前に確認しなければいけない点について触れていこうと思います。
目次
安心して働くことのできるクライアントかどうかを見極める
大前提として仕事を発注してくれるクライアントさんがちゃんとしてないと、お金や仕事の進め方の部分でトラブルになる可能性が上がります。
ではどうしたらしっかりとしたクライアントかどうかを見極めるか。
傾向としてはこのような特徴があります。
- 身分を明かさない
- 色々うやむやにしてくる
- 謎の上から目線
- 労い、感謝ゼロ
- ケチ(顎足枕の概念がない)
これについては別の記事で詳しくまとめたので参照してみてください。
【フリーランス向け】こんなクライアントは注意!5つの特徴単価の相場感
フリーランスとして独立した最初の方にありがちだと思うのですが、案件を獲得したからといって手放しで喜ぶわけにはいきません。
価格そのものが大きくても、実際に作業してみたら膨大な時間を要してしまい、時給換算したら悲惨な事になるケースも…
しかしこれについては、特に最初の段階は、実績を積み上げることも技術を磨くことも必要なので仕方ない部分もあります。
ただし、一般的にはスキルの習得にかけた時間が長くなればなるほど、スキルも高くなっていくはずです。
いつまでもやす請負せずに自分のスキルにどれくらいの市場価値があるのかというのを冷静に判断して価格設定しないと、自分の時給はいつまでたっても上がりません。
自分のスキルが及んでいるか
また実際に作業に取り組む前に、案件に対して自分のスキルが対応できるレベルに達しているかという判断も必要です。
これは背伸びしたところで絶対にどうにかなる問題ではありません。
例えば僕は映像制作や動画編集といった領域でフリーランスの仕事をしていますが、
「 YouTubeチャンネルのオープニング映像を、アニメーションベースで作ってほしい」
という依頼がもし来たら、僕単体での対応は不可能です。
構成を考えたりデザインを組むことはできますが、実際にソフトを動かして各要素を積み上げていくという実作業は担当することができません。
しかし僕が一緒に仕事をしているチームメンバーであればそういった作業も対応可能です。
そうなった場合
「できますよ!」
と返してしまっては嘘になってしまうので
「これこれこうでチームとして対応させて頂きたいのですがいかがでしょうか?」
と相手に確認してもらうことでお互い何も隠し事はせず、且つオープンな雰囲気で仕事を進めることができます。
アフターフォローや修正はどの程度対応するのか
そして案件を片付けたと思っても、まだ安心はできません。
そこからさらに追加注文や修正が入る可能性もあるからです。
せっかく苦労して成果物を提出したのに、後々になって鬼のような量の修正が来たり、そもそもの仕様を変えてほしいと言った要望で手を煩わせられた経験はありませんか?
こういったトラブルも一番最初に取り決めをしておくことで防ぐことができます。
案件の内容や状況にもよりますが、例えば僕の場合だったら
- 事前に具体的なデザインや着地点を相互認識しておく
- 成果物の修正は原則2回まで
- クライアント都合の仕様変更は追加料金
などは徹底して行います。
この辺りのやり取りの中で嫌な顔をするクライアントは、安く買い叩こうとしていたり、作業者に対するリスペクトがない可能性が高いです。注意しましょう。
契約書・NDA(秘密保持規約)の有無
フリーランスとして仕事を受注する上で、契約書やNDA(秘密保持契約)の存在を意識することも重要になってきます。
NDAがなんという単語の略称なのかは覚える必要はありませんが、イコール秘密保持契約であることは最低でも頭に入れておきましょう。
実際、現場でもよく耳にする言葉です。
こと請求書においては、情報漏洩や不測の事態が発生してどちらかに損害が及んだ場合、かなりの金額の損害賠償を請求されるケースも珍しくはありません。
自分の身を守るためにも、最低限の法律の知識を頭に入れ、契約をする際はお互いそそれを認識した上で行いましょう。
まとめ
フリーランスやノマドワーカーとして仕事をするのはとても魅力のあるライフスタイルですが、自由には常に責任も伴います。
後々トラブルになって損をするのは自分です。
タチの悪いクライアントに捕まって消耗するくらいなら、最初から予防線を張って対策しておきましょう。
逆に、自分もクライアントにとっても=タチの悪い外注先になってしまわないように、細かいところにも気を配り、常に相手の課題を解決しようとするスタンスで臨んでください。
それでは!