好きなことで食べていけるかもしれない時代に生きるということ【雑記#06】

最近「好きなことをして食べていこう」と言うことをよく見かける。

数年前のルイ

好きなことだけしてメシなんか食えるわけないじゃん

数年前だったら僕はきっとそう思っていた。

でも今は少し違う。

2年以上様々な国でいろんな生活をして、現地で様々な仕事を経験して、もしかしたらそれが可能なのではないかという片鱗に触れることが多くなった。

誤解を招かないように一番最初に大事なこと言っておくと、これは

「好きなことだけで飯を食う」

ということよりかは

「好きなことをいかにしてマネタイズしていくか」

ということを考える能力があれば

”好きなことをしていてもそれが収入につながる可能性が大いにある時代”

だということだ。

これまでの常識

この記事を執筆しているのは2019年11月の終わりで、1989年11月の生まれ。
最近30歳になったばかり。

これから10ヶ月生活した台湾から日本へ帰国しようというところだ。

社会的に経験も不足していて、決して人に誇れるような実績があるわけではないが、見知らぬ土地でゼロからスタートして生活を成り立たせる能力には長けていると自負している。

僕の生まれた年を見てぴんときた人もいるかもしれないが、僕の両親はバブルを経験している。

僕の幼少期もそのバブルの残滓みたいなものが残っていて、幼い頃から海外旅行に連れて行ってもらったりしたことを覚えている。

当時はまだ終身雇用制度が残っていて年功序列の傾向も今より強かった。

そんな時代を生きていた父親から常に期待されたものは、人並み以上の学歴、人並み以上の会社、人並み以上の年収、そして安定した収入だ。

そういった背景があるから僕が高校に入ってバンド活動を始めた時は父親は難色を示したし、そのまま音楽の専門学校に進学すると言う話をして大もめにもめた。

口げんかをしてお互いの主張をぶつけ合うと言うレベルのものではなくて、何度か取っ組み合いになってそのまま家出をしたりしたほどだ。

僕が10代の終わりの頃はそれくらい、安定と言うのは何にも変えがたい崇高なものだった。

現在の常識

じゃあかつて当たり前だったものが今どんな状態になっているか見てみて欲しい。

トヨタやコカコーラなどの「この会社に入れば安泰」と言われていた日本でも最も大きな会社が、40代を中心に真っ先にリストラを開始して、仕事がなくなり、行くあてもなく路頭に迷っている人がいる。

こんなものは一例に過ぎなくて、同じようなことが世界各地で起こっている。

こういった事実を目の前にしてもいまだに”安定神話”を信じている人が多いことに驚きを隠せない。

もはや終身雇用制度どころか安定なんて言う概念はほとんどどこにも存在しない。

いつどの会社が倒産したり買収されるかということは、大部分の人には予想ができないし、それが知覚できるようになった段階ではもう手遅れだ。

かたや、会社に属さず個人で稼いでいる人にフォーカスしてみて欲しい。

実績のある人ない人、様々ではあるが共通した強大な影響力を持ち、その拡散力を武器にマネタイズができる人が存在する。

インフルエンサーと呼ばれる人たちだ。

インターネットが普及する前は、こんな方法でお金を稼ぐ人が誕生するなんて事は誰も予想しなかっただろう。

なぜならそれまで個人がお金を稼ぐ方法には限界があったからだ。

これがインターネット黎明期とは一番大きな差で”現代における当たり前”だ。

これからの常識

こういった方法でお金を稼ぐ人が増えてきている現代において、この先どんな未来が待ち受けているかというと、個人が影響力を持つ時代になるのは明らかだ。

その理由はシンプルに

「誰でも均等にメディアを手にすることができるになったから」

だ。

これは要するに、タイトルに書いた”好きなことをしてそれをお金に変換できる可能性が多分にある時代”の到来を意味している。

こういうことを言うと大げさに捉えられがちだが、例えばYouTubeでものすごい金額を稼いでいる人たちを見てみて欲しい。

中には猫をただ撫でるだけの動画を撮って、毎日10時間働くサラリーマンより稼いでいる人もいる。

想像してみて欲しい、自分が好きな動物を撫でるだけで、それを動画に収めてYouTubeにアップロードするだけで、月に数十万円の収益を得られる可能性が目の前にあるとしたら?

そしてその挑戦自体に初期費用1円もかからないとしたら?

僕には逆に、やらない理由がないと思う。

必要なものは、熱狂を生む熱意

これが大多数の人が好きなジャンルでなければいけないかと、言うと僕はそうじゃないと思う。

日本ではどちらかと言うと敬遠されがちなオタクと呼ばれる人種の人たちが、これから本当の意味で本領を発揮すると思う。

「好き」という気持ちは他の全てを凌駕するほどの強い気持ちだ。

僕はとあるゲーム実況者の大ファンで、新作が出るたびにその人の初見動画、解説動画、RTA、やりこみ動画、全てチェックしている。

メチャクチャ面白い。もしかしたら実際にそのゲームをプレイするより楽しいかもしれない。

何が僕を魅了するのかと言うと、その熱意だ。

何よりもそのゲームが好きなのが伝わってくるし、常人には費やせないほどの時間と熱量を持ってプレイして、かつファンにその価値観を提供してくれる。

僕はそのエンターテイメントに対して、できればお金を払いたいくらいだが、日本では投げ銭やドネーションが一般的ではないし、僕がそんなことをしなくても彼は動画の広告収入だけでかなり稼いでいると思う。

そういうニッチなジャンルだけど突き詰めれば人が集まる分野というのは必ず存在する。

これはあらゆるサブカルに同じことが言えるし日常的なライフハック的なものもそうだ。

インターネットが普及して、誰もがメディアを所有できるようになったからこそ、ただ好きなことをしてお金を稼いで生きていけるかもしれない可能性が広がる世の中に変化したのだ。

未来に必要な”安定の概念”

かといって万人がインフルエンサーになるわけではない。
ある種のカリスマ性が必要だからだ。

じゃあ一番安定な稼ぎ方は何かというと、”複業または副業”を持つこと。

会社に属する働き方が安定ではないと分かった以上、個人でできる最大限のリスクヘッジをするべきだ。

本業で生活に十分なお金を稼ぎ、他の仕事で収入の底上げを図りつつ、どれが欠けても大丈夫な状態を作る。

このブログでも副業について発信しているが、インターネットさえあれば副業を始める事は難しくない時代になった。

1つの会社や組織にしがみつくのではなく、自分自身の知見やスキル技術を駆使して自分一人で営業をかけ、仕事を獲得し、収益化する技術がこれからの時代は求められるはずだ。

つまり必要なものはいい会社に入るための技術ではなく「自分一人でお金を稼ぐことのできる技術」。

僕は今この技術を身に付けようとして、いろいろな仕事に手を出して、実際に経験を積んでいる。

そして最終的に自分一人で稼げるようになったらパソコン1つで時間や場所にとらわれない生き方をしていきたい。

それが僕の人生における長期的な目標で、理想のライフスタイルだ。