クライアントに喜ばれるべき2つの理由と4つの方法【フリーランスのすゝめ】

あなたの仕事の目的は、何ですか?

お金がほしいとか、やりがいとかの「働く理由」ではなく

「仕事の目的」

です。

これは仕事の内容によって変わりますが、顧客相手のビジネスの場合、そのほとんどが

「顧客・エンドユーザーに満足してもらう」

というのが、 “仕事の目的” なはずです。

会社員であれば、上司が喜ぶように働くことがその先のクライアントやエンドユーザーに喜ばれることに繋がる可能性もありますが、

この点を踏まえると「上司に気に入られる」という工程が、全てのプロセスの中の単なる通過点にすぎないことは明らかです。

今回は、なぜクライアントに喜んでもらう必要があるのか?という理由と、そのための方法について触れていきたいと思います。

クライアントに喜んでもらうべき理由

それではまず、なぜクライアントに喜んでもらう方がいいのか?なぜ自分のタスクをただ機械的にこなすだけでは不十分なのか?という点に触れていきます。

ビジネスが好循環するから

結論はこの構図です。

STEP.1
仕事を受ける
STEP.2
良い仕事をする
STEP.3
売り上げが立つ・顧客満足度が向上する
STEP.4
クライアントや元請けの財源が潤う
STEP.5
より多くの仕事や質の高い仕事に繋がる
STEP.6
自分も稼げる
STEP.7
自分の外注先やチームメイト、部下に多くの報酬を付与したり、経験値を積み重ねることが出来る
STEP.8
新たな仕事を「強くてニューゲーム」状態でプレイできる

以下ループです。

はっきり言って、このプロセスのどこかで歯車がズレたら、

クライアントはあなたに仕事を頼まず他の人に仕事を振ることになるでしょう。

なぜなら多くの場合、決裁権は相手にあり、発展途上にある市場において人選はし放題だからです。

継続的に仕事をもらえるから

逆に、相手の要望を完璧にこなし、結果に結びつけることができれば

「この人と仕事をすれば儲かる!」

または

「この人は仕事が早く、生産性が高い!」

と思ってもらうことができ、以降は関係を深め、継続的に仕事をもらえるようになる可能性が高まります。

この関係性が築けて(つまり最初の調整の段階で膨大な量のコミュニケーションコストを消費した後で)初めて、定額での契約や値段交渉が射程範囲に入ってきます。

早い話が

クライアントに喜んでもらうのは、自分や自分を囲う環境のためになるのです。

これが本当の意味でのウィンウィンではないでしょうか。

クライアントに喜ばれるための方法

それではここから「じゃあどうしたら気に入ってもらえんのさ?」という部分を掘り下げていこうと思います。

納期を守る

もうね、基本中の基本ですけど。

納期守りましょう!!!

いや、外注している立場からすると、遅れるのはまあいろいろな変数とかも関わってきますし、どんなにしっかりしている人でもイレギュラーなことが起きたり、病気したりもします。それはいいんですが…

遅れそうな時は前もって言いましょう…。

ギリギリまで粘って、やっぱダメだ!遅れます!だと、めちゃくちゃ困るんです。

なぜかというと、その後の全ての工程も後ろにずれ込むからです。

特に複数人のグループや組織で運用している場合、待ち時間が発生してしまいます。

仮に雇用主が時間単位で従業員を雇っていたらどうでしょう、ひとつの工程が遅れるだけで全ての予定が後ろへいき、損失になってしまいます。

報告はウザすぎるくらいやれ

こうならないためにも、まめな報告や確認はかかさないようにしましょう。

遅れるなら遅れるでいいのですが

  • 何が原因で
  • どれくらい遅れるのか
  • 次回以降、どうするのか

ここまで明記しておけば、相手はむしろ以前より信用してくれるかもしれないし、次からプランB、プランCというように対策を講じることができるようにもなります。

相手に楽をしてもらう

報告・確認を行う際に気をつけるべきは

「どういう風にしたら相手が楽か」

にフォーカスすることです。

例えばデータを送付する時、一本の動画なのにギガファイル便なんかで送ってしまうと、相手はダウンロードをしなければならず、仮に出先だとしたら、スマホでは確認できません。

これは気が利かなさすぎます。

対して、YouTubeに限定公開でアップロードをして共有リンクを送ったり、専用のGoogleアカウントを作ってそこにアップロードすればブラウザで閲覧ができる上、ダウンロードだってできちゃいます。

相手の立場に立って「どうしたらもっと楽に業務を遂行できるか?」と考えることがポイントです。

どうしたらいいですか?はNG

相手に質問をする時

「どうしたらいいですか?」

という聞き方はやめましょう。

ぶっちゃけ、これ聞かれると面倒くさいし、

何か聞かれるたびに毎回こっちから答えをゼロから答えなくちゃいけないのかなあ…

と不安にさせてしまいます。

こうではなく

「〇〇が△△なのでこうするのが良いと思うんですけど、いかがですか?」
「ここは□□という認識で間違いないでしょうか?」
「判断が難しかったのでAとBを作成したのですが、どちらがよろしいでしょうか?」

相手に選択肢を最初から提示することで、YesかNoか、またはAかBか選んでもらうこともできますし、仮にどっちでもない場合でも相手は「このAの部分をもっと〇〇っぽく…」と具体的な指示ができるようになり、結果コミュニケーションコストが減ります。

ということは相手の負担が減ると、自分も楽になる、ということです。

ぼやけて解像度が低い質問は、お互いの時間をただ浪費してしまうことに繋がりかねないので、止めましょう。

まとめ

クライアントに得をしてもらうことで、自分にもその恩恵が還ってきます。

このあたりのことは以前「低単価の案件を発注するクライアントとは仕事をするな」という記事で触れた部分にも共通している部分があるので、併せて参考にしていただけたら幸いです。

低単価案件は受注するな【時給換算を忘れずに】

お互い対等な目線で、良いサービスを全力で提供し、対価である報酬をいただく。

そんなウィンウィンな関係を築けるよう、意識してみてください。

それでは!