みなさんは、自分が引き受けている案件の相場を把握していますか?
誰しもが高単価案件を受注したいと考えているはずですが、多くの人が
高単価案件は求められる技術も高く、低単価の実績を積み上げないと獲得できない
と思っているのではないでしょうか。
これは間違いではありませんが、一種のマインドブロックになっている可能性も高く、金額が高いというだけで尻込みして営業できていないケースもあると思います。
しかし、低単価案件を受け続けても、逆に新しいスキルの習得ができず、しかも経験は身についているのにジリ貧、という事態にもなりかねません。
そこで今回は、初級者でも高単価案件を狙い撃ちした方がいい理由に加え、果たして “高単価” とは何を指すのか、その定義づけまで突っ込んで話をしていきます。
目次
高単価案件の条件
10万円の案件
と、聞いたら、第一印象として、どう感じますか?
「えっ、高い!!」
と条件反射してしまう人は注意が必要です。
蓋を開けて考えてみないと、本当にそれが ”高額案件” かどうかは判断できないからです。
この例だと、10万円と聞くと高額だというイメージに直結してしまいますが、1日8時間作業して20日間かかる案件だったらどうでしょうか?
時給625円です。
全く割に合いませんよね。
※ただし、これらをチームワークや効率化で作業時間を半分にすることができれば時給1250円ですが…いきなりそんなスピードでこなせるようにはならないし、本テーマからは話が逸れてしまうので深くは触れないでおきます
時給換算して1500円前後になる案件
つまり、作業工程を紐解いて、どれくらいの時間を要するのか?という視点で考える必要があります。
あくまで目安ですが、個人的には1時間で1500円くらいの価格感が比較的高単価なのではないかと思います。
これは10,000円の案件を6.5時間で終わらせるくらいのタイム感です。
低単価案件を引き受けてはいけない理由
いくらやっても稼げない
何よりもまずこれでしょう。いわゆるジリ貧です。
「作業量が増えればスキルも増える!」
と盲信している人もいますが、これは間違いで
スキルそのものは新しいことをしないと身につきません。
回数をこなせば効率は上がるし、編集のスピードは確かに身につきますが、スキルの種類は別です。
それなら逆に、いきなり高いスキルが求められることが多い、高単価の案件に手を出す方がいいです。
ケチなクライアントと仕事をしてもウィンウィンの関係になれない
それと、お金を出すのを渋るタイプのクライアントは「どうやって安く使うか」という非生産的な考えを持っている可能性が高いので、こういう人とは仕事をしない方がいいです。
なぜならそういう人に限って、編集者側の工数や時間を考えず
「追加発注や修正もタダやるのは、仕事を与えてんだから当然」
というスタンスだからです。
とは言ってもクラウドソーシングでも1本1500円(トライアルじゃないですよ)で数十件群がっているのを見ると、そういう案件が増えるから安く買い叩かれる人が増えるのに…と、悲しくなります。
良いクライアントでも諸事情があり、経費として編集費をあまり出せないという場合はきちんとその状況を説明してくれますし、一緒にチャンネルや事業を育てていけば報酬は増える可能性もあります。
何より成果物を一緒につくっていくことで、お金よりも重要な経験が手に入ります。
相場を知らないクライアントには値段交渉をしよう
安い金額を提示してくるクライアントにはもう1種類のタイプがいます。
それが「相場観を知らないパターン」。
この場合は単純に教会に精通していなく相場観を知らないだけなので、前者のように悪意を持っていないパターンもあります。
その場合は単価を相手に伝えると同時に、自分が案件を請け負う際の見積もり表などを作っておくと効果的です。
またクラウドソーシングなどで募集されている仕事内容の相場を、相手に伝えるのも有効です。
もしも自分自身が相場観を把握していない場合は、知り合いの編集者に聞いてみるか、先輩に質問をしてみるのも効果的です。
最初から高単価なんて無理だ、という場合
「そんなこと言ったって、駆け出しの状態から高単価の仕事が取れるわけがない」
と感じる方もいらっしゃいます。
確かにそうかもしれませんが、それなら最初は低単価で請負った仕事を育てていけばいいのです。
最初こそコミュニケーションコストが一番かかるもの。お互い仕事のやり方やフローに慣れて仕事のスピードはどんどん上がるはずです。
そして相手の意図していることをよりクリアに表現できる編集する技術が身についたら、値段交渉してみるのも大いにありです。
また、最初のトライアル案件や数本の編集を、通常の半額で請け負うのも有効な手段です。
まとめ
「単価の低い仕事しかできないのは自分のスキルが低いからだ」
と思うのはやめましょう。
最低限のスキルがあれば、あとは実務をこなしてレベルアップしていくのが一番早いです。
それならいっそ、いきなり高単価、レベルの高い仕事に挑んでみましょう。
最終的に投げ出すことさえしなければ、大きな成長が見込めるはずです。
数字だけで尻込みするのではなく、できそうなものはどんどん挑戦してみてください。
それでは!