シェアハウスに住んだことはありますか?
またはこれから住もうかな、と考えていたりしますか?
昨日の前編ではシェアハウスのメリットについて書いていきました。
今日は後編にてシェアハウスに住むデメリットおよびその解決策も書いていこうと思います。
また、海外で家を探す方法や注意点については別記事を執筆する予定です。
それとは別に、3都市7軒のシェアハウスで経験した体験談についても別記事を準備中。
こんな人へオススメ
- そもそもシェアハウスって?
- シェアハウスの良い点、悪い点が知りたい
- 国際色豊かなシェアハウスに住んで外国人と交流してみたい
- 外国で家を探したいが、言葉の壁を感じて困っている
- これからワーホリに行くけど一人暮らしは高いのでシェアハウスに住みたいが、どんな感じかわからないので不安
それではいきましょう。
目次
シェアハウスの安全性
自分が被害を被るリスクというのは、他人と共同生活をするうえでは切っても切れません。
僕自身こんな経験をしました。
- 冷蔵庫の食材を勝手に使われる
- ゴミだと思って私物を捨てられる
- お金を盗まれる
自己責任っちゃ自己責任ですが、四六時中すべて管理できるわけではないし、どうしても完璧に防ぐのは至難の業だったりします。
お金を盗まれたときは、自分が悪いのですが、まさか一緒に部屋をシェアしてるルームメイトに荷物の中まで開けられ盗まれるとは想像だにせず。。。
対策
可能性は非常に少ないですが、男女混合のシェアハウスでは危険なことも起こり得ます。
女性専用のシェアハウスも数多くあるので、そういうところを利用しましょう。
私物に関しては、毎回鍵付きのロッカーに入れるか、肌身離さず自分で持っているしかありません。
僕は現金をすられてからというもの、寝る時は枕の下に入れてました。
運が強く絡む
ぶっちゃけ”シェアハウスで快適な生活を送れるかどうか”は、一緒に生活する人間が大きな要因となります。
うるさい人は本当に周りに気を遣えず、四六時中音楽聴いたり一生誰かと電話したり夜な夜なパーティーしたり友達・彼氏彼女連れてきたりと、もう文字通り寝てるとき以外永遠にうるさいです。
こういう人に当たってしまうと本当に最悪です。
「ちょっと静かにしてくれよ!」
と言ってわかってくれればいいですが、最悪逆切れされたりもします。
日本ではなかなか起こりえない話ですよね。
でも海外で生活するとこういう目に遭ったり、そういう経験をしたという人に普通に会います。
僕はトロントでパリピ夫婦と一緒に生活するという最悪の貧乏くじを引きましたし、バンクーバーでは薄い薄い壁の向こうで生活するチック症の隣人の咳で眠れない&作業・勉強に集中できずノイローゼになりかけたし、台北では先ほどお話しした通り財布から現金を抜かれました。
どれも今では笑い話ですけど、ただでさえ情報が思うように入手できず家族もいない、知り合いも少ない中でこういう目に遭うと本当に病みます。萎えます。
まあ、そういう経験を積むから危機管理能力が身に付くんですけど・・・。
経験しなくて済むならそれが一番です(泣)。
対策
図々しくてかまわないので、自分の不安を払拭するため、オーナーや他のルームメイトにしつこく聞きまくりましょう。
言葉の壁のせいで不安がある場合は、事前に流暢な友達に日程と時間を伝えておいて、当日協力してもらうのも有効です。その場にいけないのなら、テレビ電話でもOK。
それでも無理というなら、お金はかかりますが、”クラウド翻訳”’というリアルタイム翻訳をしてくれるサービスもあるので、これの利用を検討してもいいでしょう。
一人の時間がない
一人大好き!というタイプの人にはこれが結構ストレスになったりします。
まず最初に言っておきたいのが
「他人と一緒に生活なんてゼッタイに嫌だ・・・」
と思ってる人。
これは案外、慣れるんですよ。僕もそうだったんです。
それでも、たまには一人になりたいじゃないですか。
”寂しくないという利点と”一人になりたいけど、なれない”という欠点は、実は隣り合わせなわけです。
他人の発する音が気になる
はいこれ僕が一番苦しめられたやつ。笑
音に敏感かどうかって人によってかなりの差があるんですけど、僕はめちゃくちゃ気になります。母親に聞いたら同じだと言っていたので、遺伝かもしれませんw
具体的に何が困るかというと、眠りが浅いタイミングでルームメイトや他の住人が音を立てると、その音で起きちゃうんですね。
先ほど書いたチック症の隣人がいたときはもう本当にしんどかったですね。
でも本人には自覚もないし、ある種の病なので言うに言えない部分もありました。
気にしない人は羨ましいなあと思いつつ、気になるんだから仕方がない。
これも人と一緒に生活する以上は仕方がないですね。
対策
基本的に平日の午後なんかは家を開ける人が多いので、土日ではなく、平日に休みを1日作ると、一人の時間を確保しやすいです。
他の方法としては、他のルームメイトの生活傾向を把握したりすることも有効。
僕は一人の時間を確保するために、よく図書館、カフェ、夜の時間はバーに行ってました。
お気に入りの場所さえ見つかれば、多少お金はかかりますが、安らぎは得られます。
お互いに譲り合わないといけない
これはまあシェアハウスっていうか誰かと共同生活をするなら当然のことですが・・・。
これができない人と同じ家になるとかなりつらいですw
後述するシャワーやトイレのタイミングと似たものがありますが、例えば冷蔵庫内のスペースひとつとっても、譲り合わないとやっていけません。
また、炊飯器を使いたいけど誰か使っていたり、料理をしたいタイミングでキッチンを誰かつかっているなど、人が多いシェアハウスでは特に起きます。
最初はこれが結構ストレスですが、これも個人的にはすぐ慣れましたね。
対策
厳しいことを言うと
”Noと言わない事はYesと同義”
です。
日本人は性格柄、直截的な聞き方はあまりせずこれどうかな?と寄り添うように聞いてくれることが多いし、断る時も「いや!」から始めることは、関係が浅ければなおさら、ないと思います。
でもこれは日本独特の価値観。”No!”とはっきり言わないと、「別にいいよ〜〜〜ってことだな」と相手に思われてしまう可能性が高いです。
これは最初は本当に抵抗があって、慣れるまで時間がかかります。
でも重要なタイミングで意思表示をできないと、後で首を絞めるのは自分です。
あとあと「あの時ダメって言わなかったじゃん」と言われ「ぐぬぬ・・・」とならないためにも、考えることははっきり伝えることにしてください。
シャワー・トイレのタイミングが被る
精神的に、ではなく物理的に一番きついのがこれw
おしっこ漏れそうでうわ~~~って帰ってきたのに誰かシャワー浴び始めたりするとマジで顔面蒼白になりますwww
まさに一人ダイ・ハード。
シャワーも浴びたいタイミングってあるじゃないですか。
さて、そろそろ入るかな~って着替えとタオルと持ってシャワールームに行くと扉がバタン。んでシャワーの音が聞こえてくると。笑
今でこそ「ん~~~まあゲームでもして時間潰すか」と開き直れますが、最初は結構ストレス。
対策
これも先述した”他の住人の生活傾向を把握する”という手段は結構有効です。
トイレまではさすがに無理ですが笑
・何時頃出発して、帰ってくるか
・シャワーを浴びる時間帯
このふたつが極端にバラバラな人はそうそういません。
特に忙しい朝の時間にシャワー被ると萎えますよね。
だから自分が30分〜1時間早く起きてバッファを取っておけば、万が一被っても安心できます。おまけに精神的余裕も得られます。
1時間とかシャワー浴びてるようなフラットメイトがいたら、それは非常識なので、注意した方がいいと思いますw
掃除しないやつがいると自分でやらないといけない
これはトロントで経験した地獄ですね。。。
そもそもこういうハウスルールみたいなのってハウスごとに決められているべきで、まあ普通オーナーの仕事です。
これこれこういう風に当番回して、今週は誰々ね、みたいな。
でもズボラなオーナーだとこういう当番表どころか全く家にも来ず、困っても助けてくれない、なんてことも起こり得ます。
もしこういうことをキッチリ決めないと気が済まない!!という性格なら、他のルームメイトと積極的にコンタクトを取り、ルールの確認や、必要であれば新しいルールの作成が必要になります。
僕はかつてゴキブリとネズミに苦しめられたトロントのシェアハウスに住んだ際、こういうルールが全くなく(内見の段階では共用部の清掃は業者、各部屋は個人で、という話だったが、真っ赤な嘘だった)、日に日に汚れていくトイレやキッチンはもう最悪でしたね。
そんな状態で「なんで僕がわざわざ・・・」とやりだす人も当然いないため、悪化の一途をたどるわけです。
んで、最終的にどうなるかというと、見るに見かねた住人の彼女が掃除してくれるっていう。もはや住人ですらないww
対策
オーナーや他の住人に確認することを徹底しましょう。
僕はトロントで見た地獄から学んで、内見するときは敢えて他の住人が家にいるであろう夜の時間を狙って見に行き、できればオーナーの他に2、3人に詳しく話を聞きます。
部屋のノックも、「迷惑かけてすみません・・・でもお互いの未来のためなのです・・・」自分に言い聞かせながらお礼のお菓子片手に話をきかせていただく。
そこで実際に生活してる人から直に話を聞きます。ここで具体的なハウスルールがない、とか、共用部が不潔だったら、その時点で辞退して他の選択肢に意識を向けた方が吉です。
オーナーは信じるな!
最後にめちゃくちゃ重要なことを。
それは
「オーナーを絶対に信じるな」
ということです。
理由は簡単、彼らは
「超簡単にウソをつきまくるから」
日本ではこんなこと滅多に起きませんよね?
これはシェアハウスを探す時の構造上の違いから説明がつきます。
例えば、仲介業者を通して部屋を紹介することが多い日本では、評判に傷がつくと大きな損害になりかねません。
対して海外では掲示板やコミュニティサイトなどで入居者を募集しているケースが多く、彼らを騙してお金を巻き上げたところで、他の人がそれを知る術はありません。
おまけに言葉の不自由さや、情報が不足している状況を逆手に取って、ただ住んで欲しいがために事実とは全く違うことを言うオーナーはごく普通に、一定数存在します。決して珍しくないです。
そういった事態が多発しているので警察に相談したところで全く相手にしてくれないはずですし、仮に事件性があったとしても被害者届などの法的手続きを言葉の壁の前で全て自分の力で行うというのは途方もなく大変な作業です。
こういうことから身を守ることも一つのスキルです。
日本では「相手を疑うのは失礼なことだ」という風潮がありますが、そんな甘っちょろいことを言っていてはなんの怪我もせずに海外で生活するのでとてもじゃないけど無理です。
自分の身を守るためにも、アンテナをビンビンに張って、危機管理意識を徹底的に磨き、全てがクリアな状態で物事を進めるようにしてください。
何か少しでも不安なことがあれば身近にいる海外留学、滞在経験者に相談して詳しく話を聞きましょう。
もちろん僕に聞いてもらっても構いません。
話だけ聞くと大変なように思いますが、しんどいのは最初だけです。
何をするにも慣れが生まれ、効率はどんどん高まるし、精神的負担は減ります。
この工程を知ることが人間としてかなり大きな成長をもたらしてくれるので、警戒はしつつ、恐れずに、自分の理想とする生活を追い求めて頑張りましょう。
それでは。