台湾のBORDERLESS HOUSE台湾に住むメリット・デメリット

今回は前回の記事”今まで住んだ7軒シェアハウスのレビュー”で触れた台湾のBORDERLESS HOUSEについて細かく書いていこうと思います。

前回までの記事はこちら。3都市に分けて書いています。

今まで住んだ7軒シェアハウスのレビュー(トロント編) 今まで住んだ7軒シェアハウスのレビュー(バンクーバー編) 今まで住んだ7軒シェアハウスのレビュー(台北編)

メリットとデメリット

まずはメリットとデメリットをざっと書きます。

メリット

  • 最低入居期間がない
  • 初期費用がかからない
  • 国際交流できる
  • 情報を手に入れやすい
  • BORDERLESS HOUSE間の引っ越しが手軽

デメリット

  • 家賃が高い
  • 基本家が古い・汚い
  • 清掃やゴミ捨てのルールがあいまい
  • 管理体制がずさん
  • 一部のスタッフが微妙すぎる
  • 不親切
  • 困っても助けてくれない
  • 返信・対応が異常に遅い
  • 語学能力に難あり

BORDERLESS HOUSEとは?

日本・韓国・台湾にある、国際的なシェアハウスのことです。
どう国際的なのかと言うと、住人の半分が現地の人になるような仕組みになっています。

例えばここ台湾だと、入居者の半分は台湾人しか住めないことになっており、結果的に半分現地人、半分外国人、という構図になるようになっています。

つまり彼らとシェアハウスを通じて友達になったり、言語を教えてもらったりできるということです。

「何それめっちゃいいじゃん!」と思い、いざ入居。

実際素晴らしいサービスであることには間違いありませんが、特に会社の管理方法と言うか、現地のスタッフも含め運営がずさんだったので、そこは本当に惜しいなと思いました。

メリット

まずは入居する前、入居した後などで感じたメリットです。

最低入居期間がない

台湾では住居の契約は基本的に一年です。

この1年というのが非常に厄介で、外国人も多く人の流入が多い中、なぜこんな非効率な契約体系になっているのか理解に苦しみます。

BORDERLESS HOUSEに関しては、この最低契約期間がないので、短期間でも入居することができ、出たい時に出ることができます。

しかも2ヶ月前に退去申請をすれば、1,500元が返ってきます。
つまり最初から2ヶ月限定と決めて入居すれば1,500元の割引になるということです

AirBNBを使うのも手ですが、最初は何よりも情報が欲しいので、シェアハウスでフラットメイトに聞いて情報を入手する、というのはかなり有効な手段です。

また、ここを拠点としながら新しい家を探す、というのが効率的で安全。

初期費用がかからない

僕がボーダレスハウスを利用したのはぶっちゃけこれが一番大きい理由です。
結論から言うと、事務手数料1,500元と保証金5,000元、合わせて6,500元しかかかりません。

台湾の賃貸を借りようとしたら、 結構高額な初期費用が必要です。

例えば、一人暮らしの平均的な家賃1万3000元の部屋に住もうとした場合、2019年9月現在のレートで1ヶ月の家賃は約44,555円。
初月の家賃と敷金に2ヶ月分が必要ですから合計3ヶ月分で133,665円。

僕の場合、学校に行くための入学費用や最初の諸々の手続き等で出費がかさんでしまい、ここまで準備できる余裕がありませんでした。

なのでここにひとまず住んで良さそうならそのまま生活し、微妙だったら引っ越し準備資金を貯めて引っ越す、という判断は正しかったと思います。

国際交流できる

台湾は本当に国際色豊かで、色々な国の人が仕事をしたり、学校に行って中国語を勉強したりしています。
ボーダレスハウスに滞在している間だけでも、

  • アメリカ人 1人
  • フランス人 2人
  • ドイツ人 2人
  • スペイン人 2人
  • ギリシャ人 1人
  • タイ人 1人
  • 韓国人  4人
  • 日本人 3人
  • 台湾人 5人

と一緒に生活しました。少し抜けているかも・・・。

それぞれの出身の国について話したり、一緒に中国語を勉強したりと、共同生活を楽しめました。

情報を手に入れやすい

最初は本当にゼロの状態なので、先に住んでいる人の情報は貴重です。

美味しいお店の場所や、公的機関での手続きの方法、学校のこと、交通機関など、生活のことから文化のことまで色々な情報を手に入れることができます。

普通のシェアハウスだと、国籍の縛りみたいなものはないので
家の中にジモティーが一人もいないという状況になってしまったりしますが
ここではその国出身のフラットメイトがほとんどの場合最低一人はいるので、 この利点はボーダレスハウスならではです。

BORDERLESS HOUSE間の引っ越しが手軽

台湾にはボーダレスハウスのシェアハウスが結構あり、これらの家間を移動する際、必要なのは事務手数料1500元だけ。

あとは自分で荷物を運ぶ手段があれば問題ありません。

なのでもしその家が微妙、立地が不便、職場や学校の近くに引っ越したい、等の理由があれば、気軽に引っ越すことができます。

僕の場合は最初、通う大学のすぐ近くに住みたかったのですが
部屋が空いていなかったので、板橋区という場所にあるシェアハウスに住むことにして
学校の近くのシェアハウスが空き次第、引っ越すことにしました。

最初のシェアハウスは一ヶ月のみ生活し、すぐに学校の近くの家引っ越しました。

デメリット

ここからデメリットを書いていきます。

家賃が高い

シェアハウスと聞くと安いイメージがありませんか?
大抵はそうなんですけど、ここは高いです。

具体的な値段を出してみると、2人部屋で9,000〜10,000元。一人部屋なら、1.5倍くらいになって15,000くらいします。
これに加えて電気代が別にかかるので、2人部屋でトータル11,000元くらい。

外国人はローカルの部屋を探すのは難しいですが、台湾人が同じような条件で探そうとすると4,000元くらいからあります。
つまり普通のシェアハウスの2倍以上。

水・電気・ネット代は普段は800元、暑い5月-10月の期間は400元上乗せされます。

これも全然適正な価格ではなく、一人暮らしの場合、夏でも光熱費は平均300〜400元で済みます。

ネットや水道代も含まれているとは言え月1,200元は取りすぎです・・・。
家に住んでいる人数に関係なく、一律してこの値段ですからね。

この値段で、例えば清掃サービスがあったり、備品の提供・壊れたときなどの保証もあれば全然いいんですが・・・。

掃除も全て自分たちでやらされ、備品も自分たちで買わなくてはいけません。

基本家が古い・汚い

台湾の建物は基本的に築年数が高いものが多く、古い建物ばかりですが
それとは別の問題で、家の中がきれいではありません。

細かい部分は後述していきます。

清掃やゴミ捨てのルールがあいまい

一応掃除当番表みたいなものを作らされるのですが
それに沿って掃除している人なんてごくわずかですし
思い出したようにたまにスタッフが来るだけで、細かいところまではチェックしません。
だから汚いところはいつまでたっても汚いです。

その月に1回くらいのチェックで、汚いところを見つけると、その写真を送りつけて

「綺麗にして〇日までにアップロードしなさい、さもなければ出て行ってもらいます」

という旨のLINEが届きますw

管理体制がずさん

そもそもこういう清掃ルールを住人に丸投げするのってどうなのって話で。

住んでいる期間に関係なく、来たばかりの何もわからない住人に、
説明もなく掃除のルールに組み込まれたりしますし

「備品購入に関しても住んでる人達で勝手に決めてね」

というスタンスなので、 生活に必要なサランラップがずっとなくなったままだったり
逆にあまり必要でないと思われる掃除用具を勝手に大量に買ってきて

「これみんなで使うから後でお金ちょうだいね」

なんて言われたりもします。

不親切

上記したようなトラブルが起きたとして、スタッフに相談しても

「それは住人同士の問題だから話し合って解決してください」

みたいな塩対応で、あいだに入って仲裁してくれたりはしません。

高いお金を払うわりには、それに見合ったサービスは受けられません。

困っても助けてくれない

まあ自分の国ではないので、大抵のことは

「こんなもんか」

という程度で受け流すことにしていますが、1回本当に頭にくることがありました。

ご存知の通り、台湾では台風が頻繁に発生します。

ある豪雨の日、仕事から帰って部屋に入ると、床一面が浸水しています。
床が木製のタイルのようなもので敷き詰められているので、床下のどこかから水が入ってきたのだと思われますが、これに困ってスタッフに相談すると

「窓ちゃんと閉まってるの?」

などというトンチンカン極まりない返信がありました。

これはさすがに頭にきて

「窓が開いてそこから水が入ってるのわかったらそもそもそんな連絡はしないだろう。とにかく原因がわからないのでなるべく早く来て原因を調べて欲しい」

という旨を伝えると、なんと逆ギレ!

「窓が開いている可能性があるんだからその確認をしただけでしょ。早く来いって言ったって台風で風もすごいしそんなすぐ対応できねーよ!」

だそうです・・・。笑

もう相手にしても仕方がないので、全て自分で掃除し、びしょ濡れになって壊れた電子機器や私物は処分しました。

返信・対応が異常に遅い

ある日シャワールームの排水が急に調子が悪くなった時のこと。
全然水が流れないので、シャワーを浴びるたびに足首くらいまで水浸しになります。

これでは困るので当然スタッフと相談しましたが、一週間放置されました。

「ごめんごめん、今気づいた!」
という連絡がありそこから修理士を呼ぶのにさらに2日。

また保証金の返還に関しての問い合わせをした時も返信に3日4日かかり
ちゃんとお金が返ってくるのかどうか分からず不安でした。

他に、Wi-fiの調子が悪くなった時もありました。
繋がるには繋がるんですがスピードが異常に遅く、使い物になりません。

他の住人に確認したところ、みんな同じ症状を上げていたので
ルーターに異常があるのではないかと推測し、相談しましたが、返信なし。
催促の連絡をすると

「わかった〜じゃあ次あなたたちの家でハウスパーティ開催するときついでに確認するね」

という旨の返信が届き、パーティーの後、連絡が来るまでにさらに1週間かかりました。

ちなみにこの時連絡が来たのも催促をしたからです。

そこから取り替えるのに数日かかったので、異常が発生してから
ルーターを取り替えるだけの作業に1ヶ月以上かかったことになります。

その間、僕はパソコンを使うときは常に携帯とテザリングをしていましたが
現地の電話回線を持っていない他のフラットメイトは終始ブチ切れていました笑。

そりゃそうですよね、家賃にインターネット代だって含まれているんだから。

「台湾はそういう国だから」といえばそこまでですが、同じ常識が他の国の人に通用しない以上、ちゃんと責任感を持って仕事してほしいです。

まあ、こういう話をすると決まって「出た!働きすぎ真面目な日本人!」と言われるのですが(^^;)

語学能力に難あり

これだけたくさんの外国人がいるというのに
外国語ネイティブのスタッフが一人もいません(涙)

日本語を話せるスタッフはいるにはいますが、仕事上で使うには語学力が足りず
突っ込んだ話をすると途端に話がかみ合わなくなります。

英語でのコミュニケーションの方がスムーズでしたが、英語もビジネスで使うにはちょっと不十分です。

外国人のお客さんがこれだけ多いのだから、せめて各国のネイティブのスタッフを一人ずつは配置してほしかったですね。

「インターンで募集すれば人件費もさしてかからないだろうに・・・。」
ともやもやしました。

日曜は何が起きようが絶対に休む

どんな緊急の用があっても日曜日は全員LINEを完全に閉ざし連絡が全く取れなくなります。

これは単純に会社の方針なので文句を言ってみたところで仕方がないのですが
交代制にして一人くらいは連絡を取れる状況にしておいてくれてもいいのでは・・・と思うこともありました。

台湾では台風はしょっちゅう来るし、地震もあるので、何かあった時に心配です。

まとめ

というわけで運営に少し難ありのBORDERLESS HOUSEですが
根城を探すための一時的な滞在先としてはとても優秀なので
ぜひ台湾で仕事をされる方や、これから台湾にワーホリに行こうとしている方は活用してみて下さい。

それでは!