ジャパレス?ローカル?ワーホリのバイト選び、結局どっちがいいの?【留学・ワーホリ】

ワーホリや留学中のアルバイト探し。

「ローカルに挑戦したいけど、語学力が不安」
「かと言ってジャパレスに行くのもなあ・・・」

と悩んでいませんか?

それなら、どっちもやってしまいましょう!

それが一番効率がよく、かつ精神的負担も少なく、恩恵が多いです。

今回は2カ国3都市で、合計7つのアルバイトを経験した経験に基づき、それぞれのメリット・デメリットを体験談を交えながら解説していきます。

ローカル?ジャパレス?どっちもやっちゃえ!

結論、これが最強の手段です!

なぜなら、お互いにお互いの足りないところを補える、文字通りの”いいとこ取り”だからです。

僕の場合は、トロントで仕事を探した際は

昼:カフェのアルバイト

  • 完全英語環境
  • 時給11.5ドル
  • チップあるが、タダ同然
  • 週4〜5勤務

夜:居酒屋のアルバイト。

  • 9割日本語環境
  • 時給11.4ドル(当時の最低賃金)
  • チップあり
  • 週2~3勤務

という感じでした。

居酒屋が入っている翌日にカフェで早朝から仕事だと、睡眠時間が短くなりきついこともありましたが、週に1日や2日なら我慢できるし、その分稼げます。

ジャパレス

ジャパレスとはジャパニーズレストランの略で、和食を扱うレストランや居酒屋のことを大義的に示します。

特徴として、経営者は大抵日本人、スタッフも日本人が多い(全員日本人ということも)、という点が挙げられます。

メリット

仕事を見つけやすい

日本人が海外で仕事を探す場合、それぞれの国において日本人向けに作られたクラシファイドサイトがあることが多く、その中の求人情報を見ることで、簡単に応募することができます。

トロント:e-Maple
バンクーバー:Jpcanada
台北:台北掲示板

といった具合ですね。

日本人経営でスタッフにも同じ国籍の人が多い、となれば、応募→面接→勤務開始のプロセスの中で全て日本語OKの場合が多いでしょうし、現地の言語が流暢でなくても仕事が得られるというのは精神的負担が一気になくなります。

語学力が低くてもOKな場合が多い

現地のお客さんと接客しなくてはならないホールは少しハードルが上がりますが、キッチンの仕事なら語学力が全くいらないというケースもよくあります。

誰しもワーホリを開始した当初から現地の言語に堪能なわけではありませんし、焦らなくても全然大丈夫です。

情報を手に入れやすい

職場に同じ母国の人がいるということは、想像している以上に恩恵が大きかったりします。

第二言語を使用するより遥かに早くコミュニケーションが取れますし、現地に住んで長い人がいれば、有益な情報をたくさん持っているのは間違いないでしょう。

新しい地で生活を始める際に、快適で安全な生活を送る上でとにかく重要なのは最初期に得られる情報量です。

さらに、インターネット上には出てこない”生きた情報”を現地の人は多く持っています。

なぜなら治安の変化をはじめ、求人情報や賃貸のこと、新しいお店がオープンしたことなどは、インターネット上で探しにくいからです。

たまたま見つけた人をフォローできればいいですが、探そうとしても辿り着くのはなかなか難しいというのが現実です。

困った時に相談できる

新しい環境で生活を始めるのにあたり、トラブルはつきものです。
僕今まで経験した中だと

  • 公的手続きの詳細
  • 劣悪な居住環境
  • 盗難被害
  • タチの悪い風邪
  • 友人の交通事故

などがあります。

こういったトラブルに遭った時、力を借りることのできる人が身近にいるというのは大きな安心感に繋がります。

もちろん遭遇しないのが一番ですが、時には避けられない時もあります。

誰しも「困った時はお互い様」です。自分が助けてもらった際は、誰かが困っている時に助けてあげられるようになるのが一番の恩返しです。

デメリット

語学が伸ばしにくい

陥ってしまいがちなデメリットNo.1は間違いなくこれでしょう。

先に挙げた

「語学力がなくても仕事ができる」

というのは、裏を返せば

「語学力が身につかない環境」

とも言える、ということです。

語学の習得が目的でないなら、それでもいいと思いますが、少しでもその国の言葉を伸ばしたい!という気持ちがあるなら、これは大きな障害になってしまうでしょう。

依存する可能性

語学だけでなく、身近な何人かは”環境に対する依存”が起きていたことも事実です。

これは国に関係なく、人間の”居心地のいいところに止まる”という本能に起因する部分なのでしょう。

「英語の勉強に来たはずが、居心地がいいのでずっとジャパレスで働いて、休みの日も職場のメンバーと遊んでしまった」

こんなケースはいたるところで見られます。

まあ、個人的には、それでも日本では絶対にい経験できない経験には違いないので

「それはそれで別にいいんじゃないの?」

と思います。

本人の後悔がないなら問題ナシです。

ローカル

メリット

そこでしかできない経験ができる

日本で生まれ育った人なら、海外で働くことがどんなに貴重な経験であるかがよくわかるかと思います。

もっと言うと、

ほとんど何の制限もなく”海外で働くことのできる権利=ワーキングホリデーという名のVISA”を取得できるというのは、世界的に見るととんでもなく幸せなことなんです。

想像してみてください。

どの国に行くにも複雑な事務処理や、銀行口座にいくら残っているかを示す”残高証明”をお金を払って発行し、スキャナーでデータ化したり封筒にいれて郵送して手続きをして・・・。

しかも全部英語で、です。

「そんな面倒なことするくらいなら海外なんて別にいいわ!」

って思いませんか?僕だったら思います。

しかし、日本以外の、本当に多くの国では、それが常識なのです。

「あー、最近疲れたなー、気晴らしに次の休暇は海外でも行くかあ」

僕たち日本人はこんなノリでパスポートを取って航空券を予約し海外へ行くことができます。普通の感覚ですよね。

しかし他の国ではそうはいきません。

僕たちが考えられないような煩雑な手続きを経て、時にはそれでも審査に通らなくてにVISAが降りず、出国することすら許されません。

なぜそんなことが起きるのか?

それは単純に”国の信用度が低いから”です。

ここでは長くなってしまうので多くは書きませんが、海外旅行が気軽にできることすらすごいのに、仕事までできてしまうなんて、ワーホリというVISAはまさに神がかった滞在許可証なのです。

その権利をつかって現地で仕事をするということは、日本では絶対にできない、希少性のとても高い経験が得られます。

特に、現地資本・現地オーナーのお店やショップであれば、日本の商売とは根本的に違う部分が多く、新しい発見の連続です。

言語習得スピードは最速

そしてもちろん語学力も爆伸びします。

これ、短期間ですごいスピードには伸びるのには理屈があります。
例えばその環境が英語圏だとするなら

完全英語環境で働く
  ↓
英語話せないと話にならない
  ↓
周りにも迷惑かかるし罪悪感ヤバイ
  ↓
必死で勉強
  ↓
脳が重要性を認識し短時間で記憶に刻み付ける

というサイクルになります。

「話せないと食っていけないかもしれない」

という明確な危機感によって、日頃の勉強よりも早く習得が可能です。

しかしこれにはやはり精神的な負担も伴います(詳細は後述)。

現地の友達が増える

ローカルのお店で働けばその土地の友達ができます。

やはりジモティーは強いです。
どの土地にも賢く生きていくためのテクニックがありますが、当然彼らはこれらを熟知しています。

流行、歴史、安く生活する方法、おすすめの場所、イベント。
これらの新鮮な情報を日本人の友達から紹介してもらうのとはまた違った観点で知ることができます。

デメリット

仕事が見つけにくい

そしてローカルのお店で働くデメリットは何かと言うと

「仕事探しが難しい」

これに尽きます。

はっきり言うと、外国籍人材を積極的に採用しているところは多くありません。

理由は単純、”自国出身の人を雇うよりリスキーだから”です。

言葉の壁もそうですが、やはり文化の違いに起因する就業姿勢の違いでトラブルになることもあります。

例えば僕がバンクーバーで大きなラーメンBarのチェーンでセクションリーダーとして働いていた時は、ハウスルールである

「就業15分前には店舗へ着くようにし、着替えを済ませ、勤務開始時間までに指定のポジションに就き、引き継ぎを済ませること」

というのがあったのですが

「なぜ給与が増えるわけでもないのに拘束時間が増えるのか」

などといった不満が定期的に出て、説明したり納得してもらうのに手こずった記憶があります。

攻略するテクニックとして”外国人を雇うことによるメリット”を、経営者の観点から考え、アピールすることが重要です。

最初はしんどい

そしてやっぱりプレッシャーも伴います。

初めての海外での就業、英語オンリーの環境、ともなると、語学力は驚異的なスピードで伸びること間違いなしですが

「もし聞き取れなかったら・・・」
「うまく説明できなかったら・・・」

と不安も噴出します。

でもこれも経験を踏まえて言えば

全然大丈夫です!なんとかなります。

「どうしよう・・・」
と考えるのは、何が起こるかわからないからですよね。

しかし冷静に考えれば、経営に大きな損害を出し得るような、責任のあるポジションに新人外国人をまず配置しません。

そして金銭が絡んだり、飲食店だったりらアレルギーだったりといった、お客さんの健康状態に直接関わるようなことに直面したら、素直に同僚や店長に助けを求めましょう。協力してくれるはずです。

まとめ

迷ったらどっちもやってしまいましょう。

経験という観点からしても、それが理想的です。

現在の語学力によっても多少違いは出ますが、個人的なおすすめは

ジャパレスで勤務開始
  ↓
働きながら求人も覗く
  ↓
よさそうなのを見つけたら応募
  ↓
掛け持ちOKか両者に確認
  ↓
ローカルで勤務開始
(最初は少なくてOK)
  ↓
徐々にシフトを増やす
  ↓
バイト先の状況を見て、本格移動するならそれもよし

という感じですね。
僕だったらこの後、ジャパレスは辞めて、さらに他のローカルの職場を見つけて経験を積みます。

掛け持ちに関しては大きなメリットあり、という記事でまとめたので、参考にしてみてください。

【余談】

「ジャパレスは英語喋れないやつが仕方なくいくとこ」

みたいな先入観、ないですかね。

僕はありました。

周りにいる多くの人間も持っていました。

そしてこの傲慢な考え方が原因で、何回も痛い目に遭いました。

僕は頭が良いタイプではないので、痛い思いをして、ようやく学びを得ました。

何があったのかというと、英語習得にフォーカスするあまり、日本人を避け、仕事がうまく見つからず、情報が手に入らない上に友達もできない、という状態になりました。

自業自得でしかありません。

結果的に、他の学習者では到底追いつけないスピードで英語は習得しました。
でも英語って人生においてそんなに大事なものなのか???

そんなことよりも、人との出会いを大切にして、一緒に時間を共有できる仲間と楽しい瞬間を重ねる。
僕は今でこそそういう時間が貴重だと感じます。

そして同じように痛い想いをしている人へ。する可能性のある人へ。

僕はトロントで3ヶ月間、失敗を繰り返して、バンクーバーへ心機一転移動し、反省を活かし、人生で最高と思える都市で充実しかしていない9ヶ月を過ごしました。

まだ遅くありません。
言語は、ただの触媒です。

あなたの伝えたいことや、相手の言いたいことを理解するための”手段”に過ぎません。
よほどの緊急性がない限り、焦って、僕みたいに生き急がなくて大丈夫です。言語は逃げません。

良い人との出会いは、人生の幸福度を上げてくれます。

そこでしか出会えない人、そこでしかできない経験。
そういうことに時間を割き、お金をかけ、素敵な時間を過ごせることを祈っています。

何か困ったことがあればいつでも気軽に連絡してください。Twitterからでもコンタクト取れます。

それでは!