【映像制作・映像制作】音に対する知識を身につけて編集者としてレベルアップしよう#02 – クロマノイズ除去編 -【Premiere Pro】

ルイ

映像制作や動画編集の仕事に携わる皆さんは「クロマノイズ除去」使ってますか?

これ、ホント優秀なエフェクターなので、よほどいい環境でレコーディングされたものを除き、あらゆるものに使えます!

ということで昨日の更新から突然始めたこの「Premiere内で使える音響講座」第二弾、やっていきます!

音響に関する知識を身につけると、すぐに編集している動画のクオリティを上げることができます。

是非最後まで読んで、音に対する理解を深めてくださいね。

ちなみに第一弾の内容はダイナミックについてです。

【動画編集・映像制作】音に対する知識を身につけて編集者としてレベルアップしよう#01 – ダイナミック編 -【Premiere Pro】

適用方法

さて、このクロマノイズ除去というエフェクターですが、適用の仕方を見ていきましょう。

ウィンドウ→オーディオトラックミキサー

まずはワークスペースにこのオーディオトラックミキサーを出現させる必要があります。

画面上部「ウィンドウ」タブから「オーディオトラックミキサー」を選択。

※「オーディオクリップミキサー」は名前は似ていますがまた別物なので注意

個人的にはこの位置に配置するのが好みです。

ここまできたら、非常にわかりにくいのですが、この赤丸の部分をクリックすると・・・

白い部分が出現!

「▼」マークをクリック(赤丸)
 ↓
「ノイズリダクション / レストレーション」
 ↓
「クロマノイズ除去」をクリック。

エフェクターの欄に「クロマノイズ」の文字列が表示されたら、ダブルクリックすると、ちいさなウィンドウが出現します。

これがエフェクター「クロマノイズ除去」のインターフェイスです。

クロマノイズ除去の使い方

かなり細かい使い方もできるのですが、ちょっとマニアックな内容になるので、ここでは一般的な使い方を。

まず重要なこととして、

このエフェクターは1つ目に紹介したエフェクター「ダイナミック」とは違い、挿入した瞬間からエフェクトが適用されます。

そして、多くの場合挿し込んだ瞬間からいい感じにノイズを除去してくれます。

ノイズの除去の度合いを変えるのは超簡単。

なんと、このバーを左右にいじるだけ。左ほど効果が弱く、右にいくほど効果は強くなります。

「ノイズ除去なんだから、強ければ強いほどいいんじゃないの?」

と思うかもしれませんが、それは違います。

そもそもノイズ除去の仕組みについての話ですが

「規則性のある同周波数帯の音声を人工的に切り落とす」

というプロセスを踏んでいます。

…何を言っているかわかりませんね😇

例えばよく言われる「環境音(ノイズ)」というのは、人間が普段認識することのないような、パソコンやエアコン などの機械が発する音(多くの場合は重低音)が原因であることが多いのです。

そこで頭のいい人は

「では、人間の声のように引き取らなければいけない音声を”規則性のない音源”と定義し、ノイズのようになりっぱなしの音源を”規則性のあるノイズ”と定義し、規則性が検知されるものについては機械が自動的に抽出して、その音をピンポイントでカットすればいいんだ!」 

と思いついたわけです(たぶん)。

だから、バックでぼわ〜〜〜っと鳴っているノイズだけカットしてくれるというわけです。

しかし、この理屈でいくと、カットをする周波数帯を大きくするということは、本来聞こえなければいけない人の声などにも影響を及ぼします。

特にノイズ除去の設定を強くしすぎると、低音(もわ〜〜〜というノイズ)と高音(シャーーーというノイズ)という高低どちらの音も削れてしまうので、

話している人の高音・低音も削れてしまい、「ミドル(中低域)の突き出た、モコモコした音声」になってしまうということです。

ちょうど、ラジオの音声みたいな感じをイメージしてもらうと近いと思います。

エフェクターの適応の有無の聞き分け方

挿入する前後を聞き分けたい場合はここをクリックして ON / OFF を聴き比べましょう。

または、どれくらい元の音声に影響を及ぼしているかを確認する時は、ここの「ノイズのみを出力」にチェックマークを入れ、除去されている範囲を聞いてみましょう。

削れた音声を調整する

前述した通り、クロマノイズ除去を適用すると残しておきたい帯域まで削れてしまうことがあるので、その場合は別途「イコライザー」というエフェクターを挿入してあげましょう。

この使用方法については次回、#03にて解説していこうと思います。

【映像制作・映像制作】音に対する知識を身につけて編集者としてレベルアップしよう#03 – グラフィックイコライザー編 -【Premiere Pro】

まとめ

今回はあらゆる状況でいい感じにノイズを除去してくれるエフェクター「クロマノイズ除去」の解説でした。

編集する動画の全てにおいて録音環境が最適化されているということは、ほぼありません。

極端なことを言ってしまうと、防音室で収録されていない音声については、大体このクロマノイズを除去してあげないと、イヤホンやヘッドフォンで聞いたときにはっきりと認識できるノイズがのってしまいます。

音にこだわると動画のクオリティが一気にアップするので、是非試してみてください。

それでは!