動画編集は本当にブルーオーシャンなのか?【現役広告ディレクターが考察】

あなたは

「動画編集はブルーオーシャンだ!」

という言葉を聞いたことはありませんか?

ブルーオーシャンとは「競合がいない市場」ということで、逆にレッドオーシャンというのは

「競合がバチバチにやり合ってて=お互いに食い合っててその血で真っ赤な海」

ということです。

果たして世間で言われている「動画編集市場はブルー」と言われているのは真実なのか?

YouTube広告案件を主に扱うフリーランスチームでディレクターを努めている僕が考察していきたいと思います。

結論:分野によってはまだまだブルーオーシャンだが…

先に結論です。

「部分的にはまだまだブルー」というのが現実です。

”部分的には” というのはどういうことなのか?について触れていきます。

YouTube市場は赤くなってきている

目の前に「動画編集」と名付けられた池があると思ってください。海と違い、その範囲は限定的で、絶対数も変動はしますがある程度の幅があります。

その池にはいくつかの区域があり、そのうちのひとつが「YouTubeエリア」

個人的にはここが部分的に赤くなりつつあるな、と思います。

なぜレッド化するのか?

なぜここが部分的に赤くなりつつあるのかというと、単純に

「動画編集者の母数が増えているから」です。

しかしそれに対してYouTuberも増えてきているのも事実。

なので個人的には「もう並大抵の技術・営業力では案件を獲得することができないほどレッド」ではないと思います。

さらに、高度な編集技術を必要としないという点において、次の段階に進むための実績作りをするのにもふさわしいフェーズと言えます。

案件の母数自体は一定数あるのでいくらでもチャンスはありますし、市場的にも未発達な部分が多いので他編集者との差別化はアイデア次第でいくらでも作れます。

例えば

  • 社会人経験
  • 何かに特化した編集
  • 自分の専門領域と掛け合わせる
  • 納品スピード
  • チームで攻める
  • 幅広いAdobeの知識
  • 安定的なリソース

これらを組み合わせたりすると

「ただ基礎的な編集しかできない(実質的にそうでなくてもそう見えてしまう人)」とは大きく差別化できます。

では真のブルーはどの分野なのか?

YouTube市場がレッド化しつつあるなら、逆にどこがブルーなのか?

個人的に大きいと思うのは「対企業市場」です。

昨日執筆した勉強会の後半の記事でも触れましたが、相手が組織となるとこれは一気に市場規模が大きくなります。

【超有益】動画編集勉強会の内容 – 後編 –

考えてもみてください。

世の中にある会社の数を!

会社の絶対数=顧客も枯渇することはありませんし、日々新しい会社が誕生しています。

会社としては対外的に情報を展開できる媒体としてまずはWeb、つまりホームページの作成に入るはずですが、ここで動画があるのとないのとでは印象に大きな差が出ることは明確です。

また、動画というのはひとえに「会社の外に向けて」いるものだけでなく、研修の資料に使ったり、来社したお客さんに見せる用と、そこだけで様々なバリエーションが必要になることが多いです。

加えて昨今のYouTubeの伸び率の驚異は、ビジネスにアンテナを張っているリテラシーの高い層なら間違いなく認識しているはずですし、そこへの投資に見込みを立てている人も少なくない。

あとはどうやってこの市場にアプローチしていくのが効果的か?という部分ですね。

「対企業で活動していくには何が必要か?」を考え、要素を分解し、フローに落とし込んでいきましょう。

この「逆算して考えていく力」は何をするにも必ず必要になってくる思考法なので、フリーという頼れる者は最終的に自分だけ、という状況でこれでもかというレベルで磨いておくのが良さそうです。

まとめ

動画編集市場はまだまだ編集者の入るスキマに溢れています。

どうしてもイメージ的にYouTuberの編集代行が目立ちますが、ひとたびこのエリアで修行を積み技術とノウハウを蓄積させることができれば、新しいフェーズへ移行するのはさほど難しいことではないでしょう。

新しいフェーズとは、組織を立ち上げたり、組織に属したり、自分から企画立案をしたり、新しいタイプの編集に手を出したり…

この辺は自分の特性や向き・不向きの要素も強く影響してくるので、自己分析を怠らずに継続できそうなものを選んでいくのを忘れずに。

それでは!