ルイ
目的意識がはっきりしている時が一番、学習の効率はいいものですが、誰しもが確固たる目的意識のもと学習をしているとは限りません。
それに学習の序盤から最終的に自分がどうなりたいか見えている人はほとんどまれです。
もっと言うとここが完璧にクリアでなくても勉強なんていくらでも進められますし、たとえ途中で進路が改まったとしても学習の途中で軌道修正すればいいだけの話です。
ただ、だらだらと勉強するほどもったいない時間の過ごし方はありません。
今回は勉強する際に
「最終的に誰か他の人に教えるつもりで取り組むと効率が跳ね上がる」
という話をしていこうと思います。
この記事を読めば、勉強する際に擬似的な目的意識をもって効率よく要点を押さえることができるようになります。
目次
誰か別の人に教えるシュミレーションをしながら学習する理由
一番有効なのは
「勉強していることを次に誰か他の人に教えることをシュミレーションしながら学習に取り組む」
という方法。
逆に一番良くないのは
「ふーん、そうなんだ」
で終わってしまうことです。
なぜ誰かに教えることを想定して学習すると効率がいいのでしょうか。その部分について触れていきたいと思います。
より踏み込んだ理解をするため
誰かに物事を教えるという行為は、その分の理解が追いついていないとできません。
「なんとなく」ではできないのです。
例えば10教えなくてはいけないということになったら自分は12くらいは最低限知っていないといけません。
そうでないと、自分が本質的に理解していないまま教わったことをただ繰り返してしまうだけになってしまいます。
第三者をイメージすることで突っ込んだ質問を意識するため
例えば自分が今学習していることを「今日の終わりにこれを自分の教え子に教えなければいけない」とイメージしてみてください。もちろん実際に教え子がいるかどうかは関係ありません。
そこでイメージした教え子が「どんなことを質問してくるか」まで想像してみてください。
ここで初めて自分が持っている以外の着眼点が生まれます。
また後は誰かに教えなければいけないというプレッシャーがかかることにより、抜かりなく取り組む姿勢も身につくはずです。
プレゼンをするイメージでも有効
例えば職場の後輩に仕事を教えるというシチュエーションであれば想像しやすいかもしれませんが、大切なのは
「他の人にわかりやすく教えられるかどうか」
という部分なので、不特定多数の人に情報を伝達するプレゼンやセミナーという形式をイメージするのも効果的です。
僕は実際に、何かを学習する時はマインドマップを使って情報を整理しつつ、それがもし第三者の目に入るようなことがあってもすんなり理解できるような仕組み作りを心がけています。
つまり「誰かにとって整理しやすい情報のまとめ方」は、他でもなく自分が頭の中で情報を整理するときにも有効なのです。
実際に僕が以前取り組んだAfter Effectsのチュートリアルで、マインドマップまで作成したものがあります。
興味があればこちらの記事も参考にしてみてください。

転用しようとする意識
ここまで書いた内容として本質的な部分は
「受け取った情報を自分の周りにどうやって転用するか」
という考え方です。
いくら有益な情報が転がっていても、 それを自分血肉に出来なければ、いたずらに時間を浪費してしまうことになりかねません。
情報やノウハウは役に立てて初めてその真価を発揮します。
誰かの役に立てたり、そこで得られた情報やノウハウを使ってより稼げるようにしたり、効率化を勧められるようにするのが本来の目的であるはずです。
その目的意識を一番身近に、且つ状況に関係なく誰でもできてすぐに始められるのが「教えるというシミュレーション」なのです。
まとめ
何か新しいものを学習する時は、最終的に誰かに教えるつもりで取り組むと吸収率が向上します。
これは「自分自身に擬似的に責任感を植え付ける」という言い方をしてもいいかもしれません。
または「この技術やノウハウは必ずどこかで活かすぞ!」という決意のもと学習に向かい合うことで、より大きな効果を期待することができます。
共通して、情報に対して受動的なスタンスでいるとただ右から左に流してしまうことになりかねないので、
どうやって役に立てるか = 転用するか
を常に念頭に置いた状態で情報を受けるように癖付けてみてください。
きっと捉え方が変わるはずです。
それでは!