留学なしで言語の習得はできるのか? – 後編 –

さて、ここまで
「留学をせずに語学の習得はできるのか?」
をテーマに書いてきましたが、
後半では

  • 教材選びのポイント
  • おすすめの動画教材(YouTube)
  • オンラインレッスンの使い方
  • 外国人の友達を作ろう

というトピックを掘り下げていきます。

教材選びのポイント

前編で「自習は必須」と書きました。しかし

「教材が多すぎてどれを選んだらいいかわからない・・・」

という方もいるかと思います。

押さえておきたいポイントは以下の2つ。

  • ①必ず音声付きのもの
  • ②機能性よりも”好きかどうか”

それぞれ説明していきます。

①音声付きの教材を選ぼう

まず、音声がないものは文法書を除き、除外。

語学学習にはシャドーイングをするのが
一番の近道ですし、”本物の音”なくして
学習することはできないので、必ずCDや
ダウンロードコードが付属しているものにしましょう。

補足ですが、最近の単語帳は電子書籍版でも
ダウンロードページからダウンロードして
音声を入手することができる場合が多いです。

②機能性よりも好きかどうか(相性)で選ぼう

そしてどんな”良書”でも
相性というものがやっぱりあります。

レビューだけ見て買うのもいいですが
気になるもののリストを作っておき
あとは本屋で実際に手にすることがおすすめ。

僕はよく、amazonの”なか見!検索”を利用し
どんな本なのかをざっくり見ることにしています。

詳しくは後述しますが、違う参考書を何冊も買って
それぞれ攻略している、というのは”勉強した感”が
確かにありますが、正直に言うと
同じ参考書を何周もした方が飲み込みは早くなります。

どんなに評価の高い本でも
色合いとか、見やすさとか
そういう好みはやっぱりあります。

優先するべきは機能性ではなく
「好きかどうか」の基準。

浮気厳禁!数冊を徹底的に

これは恐らく、多くの人が陥ったことが
あるかと思いますが、”本の数”をこなしても
一回だけではあまり記憶に残りません。

それよりも

”同じ本を何度もやり込む”

方が大事なのです。

人間の記憶というのはとても曖昧で
本当に重要な情報以外はすぐに忘れてしまいます。

これについては
”エビングハウスの忘却曲線”
と、学習効率の関係性について
別の記事を書くつもりです 。

何度も同じ本を繰り返し学習することにより
確実に記憶層に定着させることができます。

3周もすれば本の内容がほとんど
頭の中に入るかと思います。

動画教材

☆おすすめ:Rachel’s English

https://www.youtube.com/channel/UCvn_XCl_mgQmt3sD753zdJA

YouTubeで検索してみると
英語発音矯正のビデオは無数にあります。

僕はこの動画をフィリピン留学中に
毎日のようにシャドーイングをしましたが

やり始めてからすぐに効果が出て
一発で意味が相手に伝わることが多くなりました。

内容を理解するだけでなく、ビデオの講師と同じように
何度も繰り返し練習してみてください。

これも参考書の選び方の部分で記載した通り
自分がその動画を
”好きになれるかどうか”
が特に大事です。

オンラインレッスン

Googleで

「英会話 オンライン レッスン」

と検索するだけでかなりの数のサイトが出てきます。

迷う気持ちは分かりますがまずはリストを作成し
”片っ端から無料体験レッスンを受けてみる”
ということをお勧めします。

ここで無料体験レッスンを受ける目的は

  • レッスン予約のインターフェースの使いやすさ
  • キャンセルポリシーの厳格性
  • 先生の質

などをチェックすることです。

何十とあるオンライン英会話レッスンの
無料体験を全てやったら
それだけで英語力上がると思います。笑

今はインターネットのレビューが普及して、杜撰なサービスはどんどんを淘汰されていく時代なので
気になるサイトを見つけたら、レビューでチェックしてみてもいいかもしれません。

次に、オンラインレッスンを受ける際に
気を付けたい4つのポイントを挙げます。

  • ①良い先生を見つける
  • ②自分の希望要望を伝える
  • ③相手のペースに飲まれないこと→僕自身フィリピンで無駄な勉強やレッスン結構してしまった
  • ④やり方なんてころころ変えていい

ひとつずつ説明していきます。
ここで言う”良い先生”というのは
まずは

”自分の目的にあった発音”

を話す先生を見つけるということです。

例えば、アメリカで話されている英語と
イギリスで話されている英語は
発音に大きな差がありますよね。

もっと言えば、アメリカ国内ですら方言のように
それぞれ違うアクセントがあります。

僕は長い期間がアメリカで生活したことがないので
このあたりは細かく解説することができませんが

少なくともオーストラリアやアイルランドなど
英語圏でありながら僕らには馴染みのない発音を
有している国も多くあります。

現に僕はカナダ滞在中に多くのアイルランド人に
会いましたが、彼らの英語が聞き取れなくて
最初はかなり苦労しました。

仮に

「これからイギリスで仕事をする」

という状況で、 アメリカ人の先生から
アメリカンアクセントを学んでも

目的の学習と相違が生まれてしまいます。

もし、日本国内で耳にすることが多い
アメリカンアクセントを習得したいのであれば

アメリカで話されている英語を話す先生を
見つけることが、最も重要なポイントとなります。

しかし例えばフィリピン人の先生ひとつとっても
完璧なアメリカンアクセントを話す先生は
ごくわずかです。

なのでここでは視点を変え
「あ、この人の英語聞き取りやすいな」
と思う先生のレッスンを受けましょう。

それから”良い先生の基準”ですが
発音以外の部分では
個人的に気にしているポイントはこんなところです。

・辛抱強い
→聞き取れない、または理解できなくて
 何度も同じことを聞いても
 優しく丁寧に教えてくれる

・気が利く
→分からないスペルをチャットで書いてくれたり
 効果的な宿題を出してくれる

発音だけを調整するトレーナーに関しては
鬼のように厳しい人と二人三脚で取り組んだ方が
効果的ですが、

会話の練習で厳しい先生を選んでしまうと
話すことすら億劫になってしまうので
気を付けた方がいいかもしれません。

これは完全に僕の場合ですが
話している最中に文法的な間違いを指摘されると
次に話す内容の間違いも恐れて
話すことにためらいが生まれてしまいます。

なので僕はフィリピン留学中、先生に

「文法は自分で鬼のように勉強するから
 授業中に指摘するのはやめてほしい」

とお願いをして、とにかくレッスン中は
スピーキングの向上に注力しました。

オンラインレッスンを有効に使うには
「このレッスンでしかできないことは何だろう」
と常に疑問を持ちながら、取り組むのがいいと思います。

とはいえ、最初は自分の弱点が何なのかも
分からない状況かと思うので
気になること・やってみたいことは
全部挑戦してみて、「効果的じゃないな」と
感じたらその都度新しい内容に
挑戦していけばいいと思います。

外国人の友達を作ろう

定期的に遊ぶことができる外国人の
友達がいると英語はかなり早く伸びます。
オンラインレッスンでは体系的な学習をし
友達からは日常会話を学ぶなどすれば
支える会のデパートには広がります。

ではどこで外国人の友達を作るかということ
いくつか方法があります。

・ミートアップ
→ 簡単な会員登録すれば
 各地で開催されているイベントに
 いつでも参加すること出来ます。
 国際交流イベントみたいなものも
 頻繁に開催されているので
 そこに参加してみるのも手です。

・言語交換
→いわゆるランゲージエクスチェンジというやつ。
 日本在住の外国籍の方で、
 「母国語を教えるから、日本語を教えてほしい」
  という方は結構います。
  こちらもミーティングを始め、掲示板や
 アプリでも見つかるかと思うので
 是非挑戦してみてください。

・飲み屋・バー
→ 体当たり的な手段ですが笑、
 都市部のアイリッシュパブなどでは
 外国人いつもたくさんいます。
 日本各地にあるHUBとか。
 ここで話しかけて友達になるのもアリ。

三つほどあげてみましたが
方法はいくらでもあります。
一番重要なのは、自分の行動力です。

「いつか」は一生来ない

「英語を勉強したい」という方はたくさんいますが
仕事をしていて、または家族がいて
もしくはそのどちらもで、なかなか時間がない
という状況人も多いと思います。

ただ「準備が整ってから」
いつまでも先延ばしにしているようでは
いつまでたっても進歩はありません。

やると決めたのなら、今日から
または明日から始めましょう。

それが無理なら今週末から始めましょう。

体験レッスンは誰でも緊張すると思いますが
誰だって最初は初心者です。

それがきっかけとなって英語学習が
本格的にスタートできるかもしれません。
思い切ってやってみる価値は、大いにありますよ。

それでは!