先日手首への負担軽減等作業効率化のために購入したOrbital2ですが、使ってみると「ちょっとここは残念だな」というところがちらほら出てきました。
完璧な製品というのは基本的にありませんので、要改善な部分は何にでもあります。
とは言え、惜しいところがあっても使い続けるほどメリットの部分の方が大きいのですが、今回は購入を検討している人に向けて、個人的に感じたOrbital2の惜しいポイントついて書いていきたいと思います。
目次
惜しいところ8選
仕込むのに時間がかかる
まず第一に「自分好みのデバイスに育てていくのに時間がかかる」という点が挙げられます。
標準として入っているプリセットはもちろんありますが、個人に最適化されたカスタマイズを組めるように必要最低限のものしか入ってません。
これはこれでありがたいのですが、個人的には「購入したらすぐに使えて、便利な万能プロファイル」があったらとてもいいなと思いました。
僕の場合は自分好みのスタイルに仕込んでいくのが好きなので、ここは特に問題ではありませんでした。
スティックを倒す時にスティックが回転して誤動作を起こしてしまう時がある
Orbital2の基本的な操作方法をまとめた一つ目の記事でも触れましたが、主な操作方法は4つ。
- スティックを倒す
- スティックを回転する
- スティックを押し込む
- リング部分の8個のスイッチを操作する
この1つ目の「スティックを倒す」という動作をする時に、2つ目の「回転させる動作」が誤爆してしまうことがあります。
左手デバイス “Orbital2” を購入!これは便利すぎる!【クリエイター必見】構造上仕方がない部分なのですが、スティックを回す硬さがもうちょっと硬いとこういった誤爆が減るのかなと思いました
(とはいっても硬いなら固いで回すのが大変になるのでかなり難しいところです)。
特に、スティックを上に傾けたときの動作は「動作のやり直し」が登録されています。
このショートカットに接続した状態でスティックが左に回転してしまうと
「Undo: ひとつ前の動作に戻る(command + Z)」
が発動してしまいます。
これに気づかずに大事な処理をひとつ前に戻してしまい気づかないまま先に進んでしまうと上書きしてしまうことになると…ちょっと怖いですね。
ただ、この誤爆問題も
- 誤爆したらまずいショートカットそもそも仕込まない
- スティックを傾ける時は指先で慎重に行う
などの配慮をすれば回避可能な問題です。
押し込みに力がいる
先ほど説明した4つの操作の3つ目のスティックを押し込む際の操作ですが、結構力を入れて押し込まないといけません。
ただここも難しい問題で、ここがあまりにも軽すぎるとスティックを倒した時に押し込んでしまう危険性があるので、このくらいでもいいのかもしれません。
個人的に申し込む時にスティックが倒れてしまうことがたまにあるので、押し込む時は指で周りを包みながら親指で押し込むと言う形にしています。
少し滑りやすい
Orbital2の裏面の底に当たる部分は滑りにくい素材が貼ってあるのはあるのですが、サラサラしている机だと気づかないうちに微妙に回転していたりします。
ここはできればゴム素材の方が動きにくかったかな・・・と思います。
でもゴムはゴムでゴミがついたら滑りそうだし、製作されたクリエイターさんももちろんここは計算済みだと思うので、これが最適解なのかもししれません。
有線しか対応していない
このOrbital2は有線接続にしか対応していません。
もちろん無線にしたらもっと便利になるとは思いますが、それはそれで遅延や、接続不良が懸念されます。
僕の場合は USB Type C から拡張性を上げる ハブを使っており、そのポートを一つ使用することで問題なく利用できています。
MacBookユーザー必見!USB-Cハブのオススメな使い方と注意点アプリケーションが自動で切り替わらない
これはちょっと高すぎる要求な気もしますが・・・アプリケーションを切り替えた時に動作を制御するアプリが勝手にタッチしてプロファイルを自動的に切り替えてくれるととても素敵だなと思いました。
僕はG502WLという多機能ゲーミングマウスを使用しているのですが、その制御にはステアーマウスというアプリケーションを利用しています。
これは現在選択中のアプリケーションが何かを識別し、自動で登録されているショートカットを切り替えてくれます。
この機能があれば、アプリケーションを行き来しても勝手にプロファイルが切り替わってくれるので、手動で変える手間が省けてとてもいいと思います。
G502WLを動画編集で使い倒してみた【ステアーマウスで超有効活用】プロファイル切り替え時に消した古いプロファイルまで一覧表示される
そのプロファイルを切り替える際、試行錯誤した時に一度作っては消して、ということを繰り返した際の「削除したプロファイルも表示される」というのはちょっと残念。
必要最低限の数で選択する時間を減らしたいのですが、現状、おそらく「最近使ったプロファイル」のでデータ名を表示する仕様になっていて、既にパソコン上に存在していないプロファイルの名前まで出てきてしまいます。
これもゆくゆくはアップデートで解決されると嬉しいですね。
動作が安定しない
動きを制御するアプリケーションの動作がイマイチ安定しないのもた玉にキズ。
急にソフトが落ちることがある
1日に数回程度なので手動で接続し直せばいい問題なのですが、使用中にアプリケーションが落ちてしまうことがあります。
これは使用している他のアプリケーションとの相性もあるかと思うので解決が難しいですが、安定してくれるとありがたいです。
リングが点灯しない
上記したようにアプリケーションが落ちてしまった後、再接続をしても、リングが点灯しません。
リングは装飾のように思いがちですが、色によって「現在使用しているプロファイルは何か」というのを識別する基準になるので、ついていないとそれはそれで困ります。
再起動するためにアプリケーションの設定を開いて「Glow Ring」→「点灯」をクリックするのはやや面倒です。
振動しなくなることがある
これも小さなバグなのですが、スティックを倒してショートカットを呼び出す時に振動してくれるはずの機能が発動しないことがあります。
これも軽微なバグなので特に気になる部分ではないので、気にせず使い続けますが、改善されると嬉しいです。
まとめ
万人にとって完璧なデバイスというのは存在しないと思うので、これらがすべて解決されるのは難しいと思いますが、
惜しいポイントを天秤にかけても依然素晴らしいデバイスであることには変わりません。
今後も使い続けますし、自分好みのプロファイルを日々少しずつ磨いていくのが楽しいです。
こういう「使っていて楽しい」というのは様々なアプリケーションを扱う上でもモチベーションになります。
時間の短縮になるだけでなく、楽しみを与えてくれるのはとても良いポイントですね。
これからもどんどん使っていこうと思います。
それでは!