せっかく留学やワーキングホリデーで習得した英語も、使わなければあっという間に忘れてしまいます。
「日本に戻ってきたら、英語を使う機会がめっきり減ってしまった・・・」
帰国してそんな風に感じている人。
または、これから帰国するので忘れてしまったらどうしようと不安な人。
結論から言うと、英語力を維持するためにやるべきことは
”インプット(自習)とアウトプットの継続”
これだけです。
今日は僕自身も実践している英語力維持の方法を紹介します。
この記事を最後まで読めば、帰国後も英語力を落とさずに済む方法が見つかるはずです。
インプット編とアウトプット編に分け、それぞれ解説していきます。
それではまずはインプット編から、ひとつずつ見ていきましょう。
目次
~インプット編~
語学の習得において、自習なくして成長はありません。
英語話者と話しているからと言って勝手に英語力が上がるかというと、残念ながらそんな都合のいいことはないのです。
語学力の維持・向上には、インプットが絶対に必要です。
留学やワーホリを終えて帰国するのをきっかけに、この学習をストップしてしまう人が多くいます。
せっかく英語圏で身につけた会話力も、喋らない環境に戻って衰えさせてしまうというのは、もったいないですよね。
1日30分でもいいので、参考書の問題を問いたり、シャドーイングをしたりしましょう。
総合学習教材に取り組む
僕のおすすめの総合学習教材は、IELTSの参考書です。
※IELTSとは:
ケンブリッジなど3つの教育・テスト開発機関が開発する”包括的な英語力を測る資格”です。
テストは二種類、
①アカデミック・モジュール(大学等の教育機関への出願をするためのテスト)
②ジェネラル・トレーニング・モジュール(一般的な生活・仕事・移住に関わるテスト)
があります。
満点は9.0で、そこから8.5、8.0といった具合に0.5点刻みとなっています。
例えばアメリカの大学なら、平均6~7のスコアの取得が必要です。
参考:https://www.ieltsasia.org/jp/study-in-us/required-score
日本で最も有名なTOEICとの難易度を比較をすると、
TOEIC 990点満点=IELTS 7.5
という具合です。
参考:https://scratchhenglish.com/ielts-guide/
上記したようにアメリカ等英語圏での大学では、願書の申請となる基準を7.0としているところが多いので、TOEICの点数で換算すると870~970ということになります。
この数字を見ればIELTSがどれだけ難しいかよく分かりますね。。。
さらにTOEICはリスニング・リーディングの2技能のみの試験が一般的なのに対し、IELTSはこれに加えライティング、スピーキングといったアウトプット力も求められます。
IELTSを学習するメリットは?
僕がこのIELTSの参考書を購入して取り組むをおすすめする理由は2つ。
①留学経験者でも超難しいので、スパルタトレーニングになる
上記した通り、半年や1年、英語圏での留学経験者でも、IELTSの試験はかなり難しいです。
TOEICハイスコア保持者でも、歯が立たなかったりします。
要するにまったく別のテストなのです。
開発機関が”総括的な英語力を測定する試験”と謳っているいる通り、
このIELTSである程度のスコアを獲ろうと取り組むと、英語力がかなり伸びます。
読解問題ひとつ取っても、TOEICよりもはるかに複雑で聞いたことのないような専門用語が頻出しますし、選択肢も
- TRUE (正解)
- FALSE (誤り)
- NOT GIVEN (述べられていない)
といった具合に、正答を選ぶのがより難しくなっています。
②海外の大学・移住の役に立つ
留学してそのまま移住を考える人もいれば、一度帰国して就労VISAなどの取得をして外国に移民として永住する人もいます。
この辺りはその人の状況次第なので何とも言えない部分は多分にあるのですが、それにしてもこのIELTSで高得点を目指すというのは大きな恩恵となります。
その後の外国の大学進学も選択肢となり得る上、移民の際に必要としている国もパスできます。
もっと言えば、IELTSだけでも極めればIELTS講師として活躍することも可能です。
先に述べたように国際的に一番認知度のある資格なので、学習者は世界中に数多くいます。
対してTOEICは日本国内以外だと韓国(受験者減少傾向)、台湾とアジアの少しの国でしか評価されないため、
はっきり言ってあまり役に立ちません。
(それでも僕は英語学習を始めたころTOEICの参考書に取り組んで英語力を大きく伸ばしたので、初級~初中級の方にはオススメ)
ドラマや映画を観る
Amazon Prime Video, NETFLIX, Huluなど、定額で映画を好きなだけ楽しめるサービスは数多くあります。
中でもNETFLIXは、ドラマ・映画によっては英語字幕で視聴できるのでおすすめです。
好きなドラマや映画を選んだら
一回目:日本語字幕で観る(内容の把握)
↓
二回目:英語字幕で観る(ストーリーと使われている英語を結びつける)
↓
三回目:字幕なしで観る(口の動きを真似る)
というプロセスで取り組むと理解がより深まります。
特に骨が折れるのは二回目なのですが、わからない単語や表現が出てきたら一時停止して、メモに残すようにしましょう。
~アウトプット編~
留学・ワーホリ先の友達と連絡を取る
国によって時差があるので難しい場合もありますが、日本語を学習している英語話者と言語交換をするのがベストです。
日本語学習者でなくても、単に通話するだけでももちろんOKです。
僕の場合は、毎週二回、台湾時間の11~13時、バンクーバーの親友と言語交換をします。
バンクーバー時間では20~22時なので、僕は仕事に行く前、彼は仕事から帰ってきてから行います。
平日は働いているから厳しい、という方は、週末を使ってみると相手と都合が合いやすいかもしれません。
国内で英語話者の友人を見つける
日本国内でも、日本語を勉強している外国籍の方はたくさんいます。
後述するレッスンは、英語教育のプロに体系的に英語を教わることは確かにできますが、逆に日常会話で使うような口語的な表現を学ぶことが難しくなります。
また、レッスンを取ると当然ながらお金がかかってしまうのに対し、ただ友達と遊びに行ったり、言語交換をするだけならお金はかかりません。
金銭的な負担がないのは大きなメリットと言えるでしょう。
オンラインレッスンを受講する
英語力の維持を目的とするならやはりオンラインレッスンは効果的です。
利用するメリットとしては
- 自分で自由に時間を調整できる
- 内容を好みにアレンジできる
- 体系的に学習できる
- 先生を選べる
この辺りが挙げられるでしょう。
まとめ
帰国後も英語を維持するポイントは
- きちんとインプットをして
- 学んだことをアウトプットする
これに尽きると思います。
言語は、脳が「脳が重要じゃない」と判断したものから、次から次へと忘れていってしまいます。
なぜそう判断してしまうかというと、”使用頻度が低いから”に他なりません。
常にその言語を身近なものとするために、自分から積極的に使う環境に身を置く、という努力が不可欠です。
今はMeetupやLangmate、Flamingoなど、外国人の方とイベントに参加したり、気軽にレッスンを受けたりするのがとても身近な時代です。
「まあとりあえずやってみるか!」
という勢いが実は一番大事だったりするので、是非いろいろなことに挑戦してみてくださいね。
それでは!