「フィリピン留学へ行くことは決めたけど、どういう風に勉強に取り組んだらいいんだろう・・・?」
という疑問を抱えていませんか?
僕自身、セブで留学を始めた頃、どういう風にレッスンに取り組んでいくべきか悩んで、なかなか方針が定まらないことがありました。
今回はその時の経験を活かし、前編で
「フィリピン留学中にやるべき3つのこと」
を、後半では
「やってはいけない3つのこと」
という内容で書いていきます。
これから(フィリピンに限らず)留学へ行くぞ!という方の他にも、英会話などのレッスンを受けている人にもおすすめです。
それでは掘り下げていきます。
目次
やるべきこと
スピーキングに特化したレッスン
フィリピン留学の最大のメリットは言わずもがな、破格で受けられるマンツーマンレッスンです。
このマンツーマンレッスンを最大効率で活かすためにも、”スピーキングに特化したレッスン”を意識しましょう。
これは確実に言える事ですが、どの言語でも上達する一番の近道は
”とにかくしゃべること”
です。
フィリピン留学中、他の生徒のブースからレッスンが聞こえてくることがありますが、生徒が喋ることができないからなのか、先生が一方的にずっと喋っていることがよくあります。
僕も遭遇したことがあるんですが、自分が喋ろうとしている内容を先生が途中で遮り、言いたいことを要約してくるような先生がいます。
こういう先生の授業は取らないようにしましょう。
1秒でも長く喋ることが重要なのです。
途中でわからなくなっても自分の力で言い切る。
もっと言い方があるのなら、話し終えたあとに教えてもらいましょう。
でないと、いつまでたっても自分のしゃべる力が身につきません。
ポイント:自習あってこその”アウトプット特化”
ここで重要なことは自習があってこそ、このアウトプット特化が成立するということです。
自習する時間で蓄えたボキャブラリーや文法の知識を活かしてレッスン中にアウトプットしていく。
このインプットとアウトプットのバランスが何よりも重要です。
このバランスをきちんと把握するまでに時間がかかるかと思いますが、人によってその比率は異なるので、いろいろ挑戦しながら調整してみてください。
IPA(国際発音記号)の習得
あまりなじみのない言葉かと思いますが、IPAとはInternational Phonetic Alphabetの略で、日本語では「国際発音記号」と呼ばれるものです。
このIPAを学ばない以上は、カタカナ英語を克服することはできず、発音の向上が見込めません。
日本語に置き換えてみます。
日本語を勉強する時一番最初に覚えるかというと、ひらがなですよね。
このひらがな覚えないと、発音の仕方が分かりません。
しかし大変奇妙なことに、日本で英語の勉強を開始する際、読み方を示す記号を学ばずに、いきなり学習がスタートします。
アルファベットは発音を示す発音記号としての役割は持たない上に、明確な基準がないので、日本では仕方なくカタカナで代用するしかありません。
発音のレンジ(音の数・幅)がそもそも全く違うのに、無理してカタカナに置き換えようとするので、そのまま学習を続けたところでちゃんとした発音が身につくはずがありません。
外国人にとって聞き取りがかなり困難とされる”日本人訛り”は、
このIPAの学習を無視し「言語はコミュニケーションを行う上で最有力なツールだ」というとても重要なことを無視した教育を取り入れた代償です。
きちんとした発音を身につけて、一発で相手に伝えたいことを伝えるために、このIPAは確実に身につけましょう。
名前や見た目からしてとっつきにくい気持ちはとてもよく分かりますが、始めてみると案外難しいものでもないので、気楽に取り組んでみて下さい。
ポイント:IPAの学習は独学ではできない
このIPAの学習に関して注意点があるのですが、それは「一人では学習ができない」ということ。
発音を学ぶのですから、まず見本を示してくれる存在が不可欠です。
そしてこの段階できちんとした発音を身につけていない先生から教わってしまうとあとあと悲惨なことになるので、自分が目指しているアクセントを持った先生を探すようにしましょう。
※このIPAをどうやって具体的に学習したらいいのか、という記事を用意したので、よければこちらもご参照ください→”英語発音の向上に超効果的な国際発音記号(IPA)の学習について”
英語発音の向上に超効果的な国際発音記号(IPA)の学習について発音の矯正
これも二つ目のIPAと共通した部分ではありますが、IPAは発音をする上で重要な”記号”を学ぶものであるのに対し、こちらでは総括的な発音の矯正を目指します。
例えば”発音の良い人”はどういう風にしゃべっているかと言うと、単語を一つ一つを正しく発音することができ、且つ”語と語の繋がり方のパターン”をきちんと把握しています。
この語と語が繋がって流れるように聞こえることをLiaison(リエゾン)と呼びます。
単語ひとつひとつを発音しているだけでは相手に伝わりにくいので、必ずこのリエゾンを意識しながらレッスンを受けるようにしましょう。
ポイント:発音の矯正にはリーディングがおすすめ
会話の中で発音を矯正しようとすると、実はあまり効率が良くありません。
なぜかと言うと、自由に喋っていい状況だと、無意識的に自分が話しやすい・または発音の得意な語を選んでしゃべろうとするからです。
対してリーディングはどうかと言うと、自分の得意不得意に関係なくそこにある文章を読まなくてはいけません。
最初はほぼ確実にスムーズに読むことはできないでしょう。
しかしこれは自分の苦手なポイントを探す大きなチャンスです。
先生に単語単位での正しい発音を教えてもらいながら、上記したリエゾンも一緒に教えてもらいましょう。
まとめ
常に考えるべきは
「マンツーマンのレッスンでしかできないことは何だろう?」
ということです。
留学を有意義なものにするために、心を鬼にして無駄や非効率は徹底排除し、持ち得る環境をどういう風に最高の状態で活かすか。
ここでヒントを得ることができれば、英語力は飛躍的に伸びていくでしょう。
僕自身フィリピン留学を経験し、決して楽しいことばかりではなく、時に苦難があることも理解しています。
壁にぶち当たった時だからこそ、それを”壊す”だけでなく、迂回したり、登ったりする方法を考えることで、人としても大きく成長できるはずです。
勉強は一生続きます。頑張っていきましょう!
次回は
「フィリピン留学でやるべきでない4つのこと」
について書いていきます。
内容は主に
- アウトプットのない授業
- 英語で文法を教わる
- フリートーク
- 情を優先して環境を最適化できない
です。
それでは!