ルイ
これは一言で言えば”英語の情報を英語のまま解釈し、英語でアウトプットできる能力”のこと。
これができるようになるまでには長い道のりが必要ですが、どちらかというと楽しみながらできる部分も多くあるので
「難しそうだな…」
「自分にはできなさそう…」
と構えずに取り組んでみてほしいです。
それではまず英語脳を身につける重要性から話していこうと思います。
目次
英語脳が身に付くとできること
一番重要な結論を先に言うと…
この英語脳が身につかないといわゆる”ペラペラ”になることはできません。
以前「英語の発音を向上させるにはIPA(国際発音記号)の習得が超効果的」という記事を書いたのですが、この記事の最後の項目に”ペラペラ”たらしめる、3つの要素が不可欠であると解説しました。
- 単語単位の正しい発音
- 文章単位での発音の結合(リエゾン)
- 思考をすぐに言語化するスピード
今回のテーマである”英語脳”は、3つ目の「英語で思考し、アウトプットできる」部分を指します。
この能力が身につかない限り…
英語を聞く or 読む
↓
日本語に置き換えて理解する
↓
返答を日本語で考える
↓
内容を英語に翻訳してアウトプット
という長い工程を踏むことになり、コミュニケーションや情報の取得にいちいち時間がかかります。
「でも、そのレベルに到達するには辛い訓練や時間が…」
そう思ってしまいがちですが、あながちそんなこともありません。
今日明日でできるようになるものではありませんが、一番重要なことは”考え方”です。
もちろん留学して英語しか聞く・読むことができない環境をつくり”強制力”を生み出すことが一番手取り早いですが、道はこれ以外にもたくさんあります。
それではここから、具体的にどうやってこの英語脳を作っていくかの具体的な方法を紹介していきます。
英語脳の作り方
英語オンリーの環境をつくる
「英語のみの環境」と聞いて何を思い浮かべますか?
多くの人は”留学”をイメージするかもしれませんが、英語のみの環境というのは、すなわち
英語しか聞こえず、英語しか目に入らず、英語しか伝わらない環境
のことです。
これを人為的に、つまり自分の意思で限定的に作ることなら可能です。
例えば…
- スマホ、PCの環境設定で言語を英語にする
- 英単語を調べるのに英語の辞書を使う
- オンラインレッスンも英語のみで行う
- NETFLIXを見る時も英字幕にする
- 英語のYouTubeを見る
パッと思いつくだけでもこれだけできます。
どれもが日本を出ずに実行可能で、全て今日からできることです。
つまるところ、英語学習者がここまで徹底的に英語の環境を自発的に作らないのは
日本にいる以上英語を使わなくても不便しないし、困ることがないから
です。
それなら、困る状況を自分で作ればいいだけです。
- スマホの設定で英語表示で何かわからない単語が出てきた。
- 理解するために英語辞書を引く。
- その説明文の英語がすでにわからない。
- さらに調べる…..
この繰り返しです。
掘り下げていけば、中学生の英語のレベルでも理解できるところまでたどり着けるはずです。
100%クリアに理解する必要はありません。
それが目的なら日本語の辞書でひいてしまえば一発で解決してしまうからです。
目的は意味をクリアに理解することではなく”英語に触れる時間を増やすこと”なのです。
英語で独り言を言う
自分の思考そのものを英語に変換してしまう、ということもかなり有効です。
人は無意識のうちに、膨大な量の考え事を脳内で行っていますが、言語体系に則って思考が形成されています。
この言語体系を英語に置き換えてしまえば、英語脳をかなり効率的に鍛えることができます。
例えば朝の支度をしているときに
- さて、朝ごはん作ろうかな
- あと10分で出発しなくちゃ!
- 鍵はどこに置いたっけ?
などなど、口に出さなくても頭で考えていることを、英語で言う癖をつけましょう。
そして英語で言えるようになったら、それが正しい表現で言えているかどうかを後日確かめるために、ノートに書き込んでおきます。携帯のメモアプリでもいいです。
そしてその表現を、英語のレッスンの際に外国人の先生に聞いてみたり、ネイティブの友達がいるなら
「こういう言い方って自然かな?もっと良い表現はある?」
といった風に聞いてみましょう。
ちなみに日本にいながら英語に堪能になる方法について、こちらの記事にも具体的な方法をまとめたので、併せて参考にしていただければ役に立つはずです。
留学なしで言語の習得はできるのか? -前編-英語に触れている間は”情景を思い浮かべる”ことを癖にする
英語のみの思考回路を作る時に役立つのが…
「情景を思い浮かべる」
という訓練方法。
英単語を聞いた時に日本語に変換して意味を汲み取ろうとするのではなく、聞いた内容をそのまま映像に変換する練習をしてみてください。
特に英語での会話をしている時、日本語を毎回介していては理解のスピードが追いつきません。
英単語の勉強をするときも「日本語の意味」ではなく、イメージとして頭に焼き付けると、会話の際にその映像が蘇り、聞いているストーリーを頭の中に構築することができます。
さらに、この”映像変換”ができるようになると、聞き取りの精度・スピードが格段に上がります。
まとめ
ハードルが高いと思われてしまいがちな「英語脳」の作り方。
決して”留学しないと手に入らない”ものではありませんし、人為的に英語オンリーの環境を作り出すことも十分可能です。
慣れないうちは常に脳みそをフル回転させる必要があるので疲れますが、人間なんでも慣れます。
徐々にその持続時間を長くしていけば必ず上達するので「とにかく続けるぞ!」という意思と共に、継続してみてくださいね。
それでは!