エビングハウスの忘却曲線を理解し勉強効率を格段に上げる方法

勉強をいくらしても頭に入らない、覚えられない・・・。

と困っていませんか?

かつては僕もそうだったんですが、”エビングハウスの忘却曲線”なるものを知ってからというもの

このメカニズムをを意識して学習に取り組んだことで、学習効率を格段に上げることに成功しました。

今日はその「エビングハウスの忘却曲線とはどんなものか」と「実際に取り組んだ勉強方法」について紹介していきたいと思います。

エビングハウスの忘却曲線とは

ものすごく簡単に言うとこれは

「人間の脳はどれぐらいで忘れやすいか」

というものです。

「忘れるメカニズム」といってもいいかもしれません。

つまり脳が忘れるメカニズムを理解することによって、忘れないための学習をすることができます。

まずこのグラフを見てください。

The forgetting curve from Wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%98%E5%8D%B4%E6%9B%B2%E7%B7%9A

これを要約すると

  • 20分後には42%
  • 1時間後には56%
  • 9時間後には64%
  • 1日後には67%
  • 2日後には72%
  • 6日後には75%
  • 31日後には79%

これだけすぐ忘れてしまう、ということになります。

ただ、この実験は実は脈略のない音節を覚えた際の実験結果なので
実際の記憶力はもう少しマシなわけです。

それでも”人間の脳がどれだけものごとを忘れやすいか”ということを示すには
十分に有益なデータであることがわかります。

これを踏まえた上で勉強のサイクルを作成します。
具体的には以下の通り。

  • ① その日勉強したことを翌日中に必ず復習をする
  • ② 同じ内容を、次は一週間以内に復習する
  • ③ そのさらに次は1ヶ月以内に復習をする

つまり、一月以内に3〜4回の復習をすることで、効率よく記憶層へ定着させることができます。

「でも、ってことは学習量が増えればそれに比例して復習の量も積み上がっていくんじゃないの?」

という疑問に関しては、心配いりません。

勉強の量にもよりますが、
②のプロセスで20分
③のプロセスに10分かければ充分です。

そしてこれをずっと繰り返すのではなく、サイクルを作って行います。

例えば、45セクションある単語帳に取り組むとします。
これを1日3セクションで区切れば、毎日やったとして、一周に要するのは15日。つまり1ヶ月に2周できます。
2ヶ月毎日やり込んで4周もすれば、7〜8割は記憶できているはずです。

この時、記憶しにくい単語はどれなのかを知るために、自己テストを行いましょう。
タイミング的には2周した後(1ヶ月経過時)と4周した後(2ヶ月経過時)。

このテストの目的は

”苦手な単語のリストをつくる”

ためです。

テストの方法は様々ですが、言語系の場合は識字よりも耳を鍛えた方がいいので、ディクテーション(音声を聞いて文字に興す)がおすすめ。

間違えた単語にチェックマークをつけたりマーカーを引いたり。

それが全部終わったら、間違えた語だけのリストを作りましょう。
それを毎日見て、音声を聞くようにしてください。
マジックで紙にランダムな場所に配置して、トイレや部屋の壁に貼っておくと、効果大です。

ここで注意点です。

自己テストの際に正答率が70%を下回る場合は、テストを中断して再度周回した方がいいです。

リストを作るのはそれだけで結構時間かかります。
もう2周くらいして、再度自己テストに臨んだ方が効率はいいでしょう。

”書く”時間を減らせ

バンクーバーで一緒に仕事をしていた日本人の同僚に、ある日こう相談されました。

「単語が覚えられなくて困ってるんです・・・。」

僕はどうやって勉強してるの?と聞きました。

「覚えられない単語は100回書いてます。」

それじゃだめだ・・・。
そんなことしても覚えられるわけがない。

なんで100回なの?

「100回書けば覚えられませんか?」

いや、でもそうやって覚えられないんでしょ?

「・・・」

という会話をしたあと、僕が実践している次のような方法を説明しました。

学習の内容

まず、〇〇回とかいう不必要な根性論は非常に非効率で、なんの成果にも繋がらない。

得られるのはビッシリと小さな字で埋まったノートを見て「今日も勉強したなあ」という自己満足だけ。

仮に100個の単語を覚えたい、とします。
これらを100回書いてたら全部で10,000回書くことになる。

10,000書くころには最初に書いた数十個はとっくに忘れてる。
控えめに言って「時間の無駄」です。

さらに言うと、英単語というのは言語的に漢字で構成される単語とは全く違う構造になっているので、何回書いたところで効果はかなり低い。

さらにさらに言うと英語は26種類しかない文字の組み居合わせなので、漢字と違って紙に書いてもあんまり意味ない。
それならタイピングした方がはるかに時間短縮になるし効果も高い。

(対して漢字は書き順や方向の概念があるので書いた方が構造の理解が早いです)。

結論:100個のリストを100周した方が同じ10,000回でも絶対早く覚えられる。

しかも別に紙に書く必要ない。

つまり

”効率的な学習=書く時間をどれだけ減らすか”

なんです。

過去の僕もやってたんですけど、単語帳の単語全部ノートに書き写して、例文まで書いて、綺麗にまとめたノートを眺めて悦に浸るというアレですね。
もうあの時間取り戻したい・・・。

書き写す必要なんて本当にありません。
同じ時間で音声聞いてシャドーイングして周回する方が比較できないほど早いスピードで記憶できるし、おまけに発音の向上にもなります。

読むだけ、じゃだめ。
書くだけ、もだめ。

翻訳家になりたいのならこれもありですが。

話せるようになるための勉強なら、

読む、声に出す、必要なら書く、テストする、リストを作って弱点を潰す。

このサイクルです。

マインドセット

あと、気の持ち方も実はとっても重要で。
慣れないものを勉強してるんだから、忘れるのなんて当然なんです。

僕も何度も

「これ数時間前に同じ単語見たぞ・・・なんで覚えてないんだ・・・」

みたいな絶望感味わいましたけど笑、
それが普通なんです。忘れるのが、普通。

脳はキャパオーバーしないように優先順位をつけて記憶します。

自分の名前や母国語や自転車の乗り方を忘れないのはそれが”生きる上でなくてはならない情報だから”です。
脳がそう認識したらもう忘れないわけです。
だったら脳がそう感じる状況を作ればいいわけです。

何がそうさせるのかと言えば”回数”です。
それも闇雲に数をこなすのではなく
”周回する”という考え方で取り組むのが大事です。

綺麗なノートを作る楽しみはよくわかります。

でもここはひとつ、騙されたと思って、お気に入りの単語帳が、付箋まみれでボロボロに擦り切れるまで、何度もやってみてください。

きっと何か変わるはずです。

それでは。