フリーランスが生き残るために必要なスキル【提案力】

皆さんは普段仕事をする時に、提案をすることはありますか?

つい先日の話ですが、僕が複業のひとつとして行なっている動画編集の仕事で、継続して案件を任せていただける理由が”僕の仕事に対する提案力”だという、とても貴重な意見をいただきました。

今回は「フリーランスが継続的に仕事を任せてもらう上で提案力は必須」である理由を解説していこうと思います。

提案力とは

まず、なぜ僕が提案をするかに至ったかという点について書いていこうと思います。

僕はその案件で、 YouTubeの動画広告の作成を担当していました。

すでに YouTube 上で流れて収益を生んでいるので、もしかしたら目にしたことがある方もいるかもしれません。

同じクライアントさんに納品するのは3度目のことだったのですが、傾向やパターンも掴めてきて、 どういう風に動画を構成するとコンバージョンにつながるのか、視聴維持率を高く保てるのか、というポイントがだんだん分かってくるようになりました。

3本目の動画を納品した後で、僕は

  • いち視聴者として感じること
  • 動画編集者としての視点から見えること

この二つに分けて提案を行いました。

具体的には

  • 挿入されるイラストの画風
  • シナリオの内容
  • ナレーションの音声
  • 動画に使われる各素材の質感
  • 動画そのものの速度

などです。

「こうしたらもっと動画が良くなるのではないか」

という観点から提案をしてみたのですが、クライアントさんもその意見を真摯に受け止めてくれ

「次回以降の編集もお願いするから是非意見を反映して編集にも取り組んでみてほしい」

とお願いしていただけました。

発注者が求めている意見

この出来事をきっかけに、少し話を伺ってみたのですが、発注をする側は、常に

”何が正解かわからない”という問題を抱えているそうです。

例えば普通にYouTubeに自分の動画を投稿するぶんには、視聴者の方からコメントとして意見が来るでしょうし「こういう動画を撮って欲しい」 という要望も届いたりすることもあるかと思います。

しかし広告動画に対して、それを見た視聴者の方が「この広告はここをもっとこうした方がいい」 とコメントを残したりはしません。

改善方法は、実際にリリースした後に得られるデータをもとに仮説を立て、一つ一つ実行していくつしかありません。

その仮説が必ずしも正しいとは限らないし、大きな変更が加えられる場合にはその分のコストも追加でかかります。

そういう状況下で、自分が発注しているフリーランスが成果物に対して意見をくれる、というのは中には有益のものも混ざっているらしいのです。

よほど不愉快なことを相手に言わなければプラスになることも多いでしょうし、「相手のためになるかもしれない」と思ったことは口に出してみるのもアリかもしれません。

自分しか持っていない視点

よくよく考えてみると、もしも自分がその分野においてプロフェッショナルな視点や卓越した観察力を持っていれば、それだけでいちフリーランスとして大きな差別化を生むことができます。

なぜなら

”言われたことをただこなすだけのフリーランス”よりも遥かに価値のある人材になれるからです。

つまりこれは既に持っているスキルと掛け合わせることで希少性を生み出すことができると言えます。

的確な意見や提案をできるようになれば、ただの外注先ではなく、アドバイザーとして立ち回ることも出来るようになります。

当然仕事を投げてくれる人に対して大きなリターンを返せますし、どこに行っても通用する汎用性の高い能力だと思います。

提案力を身につけるためには

それではこの提案力をどうしたら身に付けられるかというと、僕は

“生産者側と消費者側、どちらの視点も持ってコンテンツを分析すること”

だと思います。

フリーランスでありがちなのが、技術やスキルに固執していわゆる”頭の固い職人気質タイプ”のフリーランスになってしまい、柔軟性を欠き、クライアントやエンドユーザーの立場になって物事を考えられないタイプになっていまうというパターン。

かつてはそういった頑固な部分もクリエイティビティをより産むためにも必要な要素だったかもしれませんが、現代ではより柔軟に対応できる能力の方が求められていると僕は考えます。

つまり、自分が創る側だからといってそれだけを考えるのではなく「見てくれる人がどういう風に感じるか」を念頭において成果物を作ることで、ニュートラルな視点を持つことができるのではないでしょうか。

まとめ

もしもあなたがフリーランスで、外注先からの委託を頼りに生活しているのであれば、この提案力というスキルは身につけておいて損になることは絶対にありません。

そのために、その分野におけるプロフェッショナルな知識や技術を身につけるだけでなく”エンドユーザーの立場に立って商品やサービスをレビューしてみる”という観点が大事になってくると思います。

忙しいとついつい仕事そのものにしかフォーカスできなくなりますが、時間のある時に自分の仕事を俯瞰することで新たな発見があるかもしれません。

それでは!