剛腕プロデューサーに聞いた「食っていけるクリエイター」の特徴

突然ですが、フリーランスの皆さんは

「将来的にも確実にフリーランスとして食っていける!」

と断言できる自信はありますか?

働く時間をある程度自分で調整できたり、オフィスに行く必要がなかったり、服装や髪型等を気にする必要がないなどといった利点も多いフリーランスですが

会社員との一番の違いは

「安定した収入がない場合が多い」

という部分ですね。

先日、フリーランス・映像プロデューサーの大ベテランの方とお話しする機会があり、そこで「食っていけるクリエイターとそうじゃないクリエイターの差」について質問したところ、とても貴重なお話をしていただいたので、実際にフリーランスとして仕事をして稼いでいる僕の意見も織り交ぜつつ、この場を借りて共有したいと思います。

食っていけるクリエイターの特徴

それでは早速、食っていけるクリエイターの特徴について触れていきます。

「自分事化」できる

そもそも自分事とは何か?という話ですが、これはまさに「他人事」の逆です。

要するに何かの作業や仕事を担当するときに自分の問題として考えられることが自分事化、反対に

「あくまで頼まれたことをやっているだけであって、クライアントであれ上司であれ、依頼主の言っていることをやっておけばそれでいい」

という考え方は他人事として認識していることになります。

「どうなろうが知ったこっちゃない!」

というスタンスですね。

この「自分の問題として捉えてその課題に取り組むことができる考え方」というのはクリエイターとしてとても重要になってきます。

なぜなら自分事化ができないクリエイターは、他のクリエイターとの差別化ができないからです。

発注者側からすれば

「なぜその人に仕事を頼むのか?」

という根拠が重要で、結果を返すクリエイター側は自分に任せてもらうことの意義をしっかりと依頼主に返す必要があります。

論理的思考ができる

論理的思考という言葉を聞くとどうしても理屈っぽいイメージや、事業戦略などをデータに基づいて改善提案をするコンサルタントのような仕事をイメージしがちですが、フリーランスとして食っていくクリエイターにとってもこの論理的思考は必要不可欠です。

クリエイターにとっての論理的思考と言うのは

「クリエイティビティという触媒を使ってどうニーズに応えるか」

という、目的の最重要部分を導き出す上で大切な手段です。

ぼんやりと「なんとなく雰囲気がいいから」という曖昧な理由ではいけません。

なぜ、その構成なのか?

なぜ、そのデザインなのか?

なぜ、そのフォントなのか?

なぜ、そのフレーム数なのか?

なぜ、そのアングルなのか?

なぜ、その編集なのか?

考えて考え抜き、隅々にまで理由と理論を散りばめ、洗練されてなければいけません。

思えば僕自身、映画にしろ広告にしろ

「なんかこの画、映像、微妙だな」

と思うときは “小さな詰めの甘い要素” の積み重ねが、ショボく感じる原因だったりします。

視聴者やユーザに没入感や共感を与えたりする効果は、この論理的思考が伴っていなければ得ることはできません。

人生をかけられる

こう言ってしまうと少し大それたように聞こえてしまうかもしれませんが

クリエイターが創造物に人生をかけられるかどうか

というのは、作品を作る立場でいる以上、とても大きな要素となります。

人生をかけられるかどうか、という言葉を聞いて常に思い出すのは、ホリエモンが

「多くの人と会ってきたが、ビジネスで成功するかどうかの境界線は、寝ている時間以外そのことだけを考えられるほど、熱中できるかどうかだ」

といった旨を話していたことです。

これがまさに命を賭ける、ということであり、自分の持ち得るリソースを全て注ぎ込んで(つまりリスクを賭してでも)向き合う、ということだと感じます。

ここまで本気にならなければ、その道一本で食っていくのは厳しい、というシビアな世界なんだなと肌で感じた瞬間でした。

まとめ

自由の高さというのは、そっくりそのまま、ついて回る責任の重さでもあります。

フリーランスとして生活しようとする以上は、自己管理能力も必要ですし、クリエイティブな領域ならば最新の流行やトレンドを追い続ける・学び続けることも必須です。

生き抜くためのスキルを無駄なく学び、効率的な時間の使い方を意識して、毎日を実りあるものにしましょう。

それでは!