ルイ
きっかけがないとなかなか「マーケティングの学習をしよう!」というテンションにはならないと思うのですが、学んでみて思うことは
「これ・・・学校の授業でやるべきだろ・・・」
と、驚愕するほど汎用性が高く、且つ重要度の高いノウハウと言えます。
マーケティングというのは、マーケターのみならず会社員もフリーランスも分け隔てなく仕事をする人ならある一定のレベルまでは誰でも転用できる分野なので、今回はマーケティングを学ぶ重要性と最初の一冊にぴったりな書籍について触れていきます。
目次
マーケティングはそこかしこにある
マーケティングの学習を少しかじるようになってから理解したんですが、マーケティングという言葉は日本語に直すと「市場」を意味するマーケットにingがついた形になっています。
要するに「市場」に関するあらゆることを含めて「マーケティング」と呼称しているのです。
その定義として、今回お勧めする書籍の中では
- 研究開発
- 商品開発
- 生産・品質管理
- 広告宣伝
- 販売促進
- 営業
などのプロセス全てを連携することで生まれる「売れる仕組みづくり」である、と定義されています。
上記のプロセスを見てピンときた方もいらっしゃると思いますが、現状を把握してリサーチをスタートしてから実際に商品をローンチして販売していくまでの道のりはまさに「経営そのもの」。
マーケティングというのは決して「限定的で、ジャンル的に搾られた分野」なのではなく、あらゆるところに関係してきます。
冒頭で述べた「汎用性が高く、重要度の高い」というのは、そういう意味です。
マーケティングを知らないとどうなるか?3つの致命的な欠損
では逆に、このマーケティングに関する知識が全くゼロの状態だったらどういうことが起きるのか考えてみましょう。
市場を理解できない
一番大きな問題は、今まさに自分が戦っている市場のことが理解できないこと。
市場のことを理解せずにビジネスを展開しようというのは、言ってみれば地図を持たずに敵の領地に突っ込むようなものです。
いくら自分が潤沢な資産を持っていようが、充実した武器があろうが、 その価値を決めるのはまさに「市場」そのものです。所有者ではありません。
ターゲットの選定ができない
第2に「自分がどういう相手に対してビジネスをしていくのか」という、ターゲティングができません。
世の中のあらゆる商品・コンテンツを見てみると
「老若男女・国籍、性格、特性に関わらず、あらゆる人から受け入れてもらえるもの」
というものは、ほぼ存在しません。
だからターゲットの設定=ターゲティングが必要なんです。
- 需要はどこにあるのか?
- 誰に対して売るのか?
- 男なのか?女なのか?
- 大人なのか?子供なのか?
- 国内なのか?国外なのか?
こういった帰属するレイヤーに沿ってペルソナを分断していくことをSegmentation(セグメンテーション)といいますが、この設定なしで戦略も何もありません。
競合と戦えない
第3に、マーケティングを全く知らないと、ビジネスをする上でライバルである競合と戦うこともできません。
正確には「同じ土俵にすら上がることができない」と言ったほうがよいでしょう。
業界は同じで、似たようなコンテンツを提供しているならその時点で競合です。
リサーチ不足でローンチしたコンテンツが
- ライバルよりも低い品質
- ライバルよりも高い価額
- ライバルよりも遅いサービス
だとしたら、どうでしょう。
これでは文字通り「お話になりません」よね。
そのマーケットに進出する前に競合を徹底的に調べ上げることで、自社がどう動いていくかの「差別化」が初めて図れるようになります。
時代背景によってある程度の浮き沈みがあれど、なぜいつの時代もブランドものの商品があんなに高い価格で売れ続けているのでしょうか?ヒントはこのあたりにありそうです。
※この話は展開していくと「ブランディング」という更なる深みに到達してしまうのでこの辺にしておこうと思います。
おすすめの書籍
ここまで読んでいただけだとしたら、マーケティングがどれだけ重要なものか実感されたと思います。
今までぼんやり概要しか理解していなかった僕がマーケティングについて深堀するきっかけになったのがこの一冊。
結果的に一冊目に読む本としては大当たりでした。ここからは具体的にこの本のどういった部分が優れているが増えてきたと思います。
マーケティングが何か?概要がすぐ理解できる
「マーケティングって、そもそも何なの?」
僕は本を読み始める時こういう状態からスタートしましたが、同じようにそもそもの概要を理解していない方が始めるのにぴったりの一冊です。
なぜなら、専門的で難しい説明はなるべく省かれていて、最低限読み解いていく上で必要な用語は全て本書で説明されているからです。
眺めるだけで終わらないデータ分析方法がわかる
そして重要なのがリサーチをした後の「データ分析」の手段です。
リサーチをして自分が集めた膨大な情報を前に恍惚としてしまっていませんか?
それでは本質的にはほとんど何もマーケティングできていません。データを収集して知的好奇心が満たされただけです。
集めたデータを「どのように解析」して、今後の活動に転用していったらいいかを考え、行動に移し、またデータを取り、求めている結果が返ってくるまでこれを繰り返す。
それがマーケティングの本来の目的であるはずです。
集めたデータを具体的にどうやって分析して今後のヒントにするかといった具体的なアクションが、本書には記されています。
まとめ
学べば学ぶほど、事業の規模に関係なくマーケティングは重要なものだとひしひしと感じます。
おそらく現代では大学に進学してから学習するような範囲の内容なんだと思いますが
「これは中学生や高校生のうちから知っておくべきなのでは…?」
と思うほどにビジネスの構造を理解する上で重要な分野だと感じます。
今マーケティングについてほとんど何の知識も無い方は是非チェックしてみてください。
それでは!