旅行・留学中での正しい自衛方法【全て自己責任です】

みなさんは海外旅行や留学中に危険な目に遭ったことはありますか?

僕は数回あります。
そのどれもが、油断した時や、危機管理を怠った時です。

しかし僕なんかはまだましな方で、周りにいいる友人・知人はもっと危険な目に遭ったり、実際に危害を加えられ、一人は命を落としました。

今日は常に危険と隣り合わせの海外において、どうやって自衛していくかというテーマで書いていきます。

安全の定義

まず一番最初に勘違いしてほしくないのが、この記事のにおいて
「海外旅行や留学は安全じゃないから行くかどうか本当に検討した方がいい」
と言うつもりは、全くありません。

むしろその逆で、安全で(時にはスポイルされていると感じてしまうほど)何もかもが行き届いている日本から出て、いろいろな経験をすることこそ、見聞を広げて人生をより豊かにすることに繋がると僕は考えています。

大前提として、日本は
かなり安全です。

日本より安全な国もあります。
あるアンケートによれば、日本の安全度は世界6位。
1〜5位まではアイスランド、ノルウェー、デンマーク、シンガポール、ニュージーランドがランクインしています。

治安の基準

安全と言われている国でも、国内全土が全て安全なわけではありませんし、犯罪も起こります。
しかし、いわゆる「治安が悪い」と言われている国と比べると、次元が違うのです。

海外で危険な目に遭うほとんどの理由は”危険が潜む場所が把握できないから”です。

日本でも都市部なら徐栄一人で夜道を歩いても大丈夫ですし、少し荷物を置いてその場から離れたり、カフェや図書館の机の上にパソコンを置いたままトイレに行ってもほぼ確実に盗まれません。

逆に、財布をすられたことがある人の方が少数でしょう。
タクシーや買い物でぼったくられたり、ポケットに手を突っ込まれたり、屈強な男に囲まれてATMまで連行され持っているクレジットカード全てを限度額まで引き落とさせられたり、勝敗が決まっているギャンブルに巻き込まれ文字通り身包み剥がされたり、そういった話は日本ではあまり耳にすることがありませんが、海外では日常茶飯事です。
毎日そういうことがどこかしらで起きているのです。

予防策

危険が潜んでいる場所やその傾向を掴むことができれば、対策を講じることができます。
ここでは具体的にどうやって危険を見分けるか、その対策も紹介します。

荷物は極力持たない

海外旅行や留学で、見知らぬ地で新しい生活や経験が今目の前にある!
という状況で、ワクワクするなという方が無理です。

誰だってお洒落して着飾りたいし、みすぼらしい格好をしてすっぴんのまま、観光地で写真を撮りたくないはずです。
でも、ちょっとだけ我慢してください。
重要なのは”ピンポイントでお洒落をする”ということ。

例えば僕が7ヶ月生活していたフィリピン。
人通りがあまりない通りのローカルの人がよく利用するような食堂で、綺麗な時計をしてiPhoneなんか使っていたら、これだけで強盗に遭う要素としては十分です。
「僕外国人です、お金ありますよ」と言っていることと同じなのです。

現地に住む生活に困っている人たちにとって、強引にこれさえ奪えれば、向こう何ヶ月は安泰という金銭が手に入ります。

こういう店に行かないことも大事かもしれませんが、もし行くなら、僕だったら海パン一枚で他には何も身に着けず、会計に間に合うくらいのキャッシュだけをポケットに入れて向かいます。
経験というのは”その場所での基準”を考え、自分自身がそこに順応しないと手に入らないのです。

逆に、パーティに参加したり、綺麗なクラブで遊ぼうとするなら、宿泊先からなるべく直行できるようなルートで向かいます。
おめかししたあとは、ホテルの入り口まで配車をお願いし、目的地の入り口ギリギリで降りる。
特に女性は、それくらい徹底しましょう。

”前に持つ”は基本

信じられないかもしれませんが、リュックをナイフで切り裂かれて内容物を盗まれるというのは珍しくありません。

訪れる国にもよりますが、荷物を前に持つことは非常に重要です。
またはリュックタイプでも、防刃の防犯仕様になっているものを選びましょう。

僕は数年、白いラインがトレードマークのBobbyというブランドのリュックを愛用していますが、撥水・防刃な上、シークレットポケットがすぐ背中の部分に来るので絶対に盗めません。
また容量や内側のポケット類も充実していて、街で使うようにも旅行用にも使えます。

https://item.rakuten.co.jp/importshopaqua/bobby/

話しかけてくる人間は徹底的に無視する

これは特に東南アジアですが、外国人にやたらめったら話しかけてくる人間の大部分は、ポン引き(客引き)かぼったくりです。

いずれにせよ相手をしてこちらにメリットは何もないので、徹底的に無視しましょう。
挨拶もダメです。取り入られます。

以前「好意的に話しかけてきているだけかもしれない」と言われたことがありますが、もしそうなら本当に申し訳ありませんが、それでも自分が危険に巻き込まれるリスクを取るほどの価値があるとは思えません。
情報が必要なら自分でコンサルジュといった仕事をしているプロに頼むし、移動手段は配車サービスで確保します。

東南アジアにおいて僕がここまで徹底して話しかけられても無視するのは、犯罪に巻き込まれたほとんどの人がこの話しかけてきた人にまともに対応したことがきっかけだからです。

お金で解決できるならお金を払う

これが一番重要です。
用心していてもダメな時は、ダメです。
金銭・金品を要求された時は、大人しく渡しましょう。
ここで争いになると状況は確実に悪化しますし、相手はプロです。
話したところで交渉に応じるようなことはないでしょう。

お金を払って解決できるなら幸運な方です。
お金は稼げます。しかし身体的な被害やその経験そのもの自体は、消えません。

僕の友人の一人は使っていた携帯電話を強奪され、逃走した犯人を追って、仲間に撃たれ、命を落としました。
咄嗟の反応だったのでしょう。反射的に追いかけたくなる気持ちも理解できます。

でももしそこで諦めていたら。
僕は思い出す度に悔しい気持ちになるし、そして彼から大きな教訓を得ました。
そんな経験をする人が一人でも減って欲しいと思っています。

まとめ

日本が本当の意味でどれだけ安全であるか。
これは実際に危険な地へ行ってみないと、理解できないはずです。

見知らぬ土地に行くからこそ、アンテナを張り、少しでも危険だと思うものには絶対に近づかないという危機管理意識が重要です。

「怪しいな」と思うものには近づかずに、少しやりすぎかな、と自分で思うくらいが海外ではちょうどよかったりします。
くれぐれも海外旅行や留学の際は気をつけてくださいね。

それでは!