動画編集者における「好きこそものの上手なれ」のすゝめ

皆さんは「好きこそ物の上手なれ」という言葉を知っていますか?

ざっくり言うと自分が好きなものほど上達するのが早いとった旨の諺ですが、これは今の時代を考えると5年、10年前よりはるかに的を得た表現であると言うことができます。

なぜなら現代は好きなことを仕事にしてお金を稼いで生きていくことができる可能性に溢れているからです。

とはいってもこういう言い方をすると解像度が低すぎすので、どうしてもぼやけた話になってしまいます。

そこで今回は、あくまで動画編集者である身として、この「好きこそ物の上手なれ」であることがいかに重要かという話をしていきたいと思います。

このことわざの定義

まず、個人的な解釈ではなくて、はっきりとした認識を持った上で話を進めていきたいと思いますので、例によってウィキペディアの力を借りてみましょう。

好きこそものの上手なれとは、楽しんでやることによってうまくなるものであるということ、又は、あることに熟達するには、それを楽しめるようになることが肝要であるということ。

https://ja.wiktionary.org/wiki/%E5%A5%BD%E3%81%8D%E3%81%93%E3%81%9D%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%AE%E4%B8%8A%E6%89%8B%E3%81%AA%E3%82%8C

Wikiにもこうあるように、何かに没頭して最短で結果を出すにはまずそれ自体を好きである必要があるということがよく分かると思います。

これはホリエモンこと堀江貴文さんや「秒で億を稼ぐ男」 として名を馳せた与沢翼さんとも共通の考え方で、

「それ以外何も考えられなくなるような状態」を作り、リソースのほとんどを割いてそこに集中することによって、毎日コツコツ積み上げらるようなスピード感では決して手に入れることのできない実績や結果を残すことができる

と説いています。

副業はまず好きでないと続かない

大前提として、副業はよほど稼げない限りは好きじゃないと稼ぐ事は難しいです。

まあ「 稼げるからその副業が好きだ」というのも立派な大義名分だと個人的に思いますが…。

ただでさえ本業で忙しいというのに、時間を見繕ったはいいけど、その作業で消耗していたら元も子もありません。

逆に、その仕事自体がやっているだけで楽しいというものであれば、そこまで金銭に繋がらなくても毎日コツコツ継続することもできるでしょう。

動画編集に置き換えて考えてみる

この考え方を動画編集に持ち込んでみるとどうでしょう。

動画編集と一言に言っても、クリエイティビティの高いものもあれば「今までのチャンネルの雰囲気をそのままコピーして似たような雰囲気で今後も編集者欲しい」といった、どちらかと言うと事務作業に近い地味な作業まで様々です。

ただ共通して言えることがあります。

それは

「長い時間がかかっても一つの成果物に向き合える性格かどうか」

という部分です。

自身で編集していても思いますが、結構根気のいる作業です。

自分の思いを描いている遠編集にならない時は何がいけないのかわからない時もありますし、時間をかけて作りこんだ割には “ 自分が理想としていたクオリティ “ に全然持っていけない事なんかも往々にしてあります。

何が言いたいかと言うと、

アニメーションを作ったり、既存の素材を使ってより良い作品を作るという作業は向き不向きがあるということです。

自分の作業を好きになるためには

クリエイティビティが絡む業務こそ、少しでも好きな要素がないと継続していくのが難しいと個人的には考えます。

例えば、どう考えても胡散臭いクライアントから怪しい発信内容の編集を任されてもなかなかやる気になれないですし、逆にスポーツやゲームなど自分の興味のある分野の編集だったら、たとえ薄給の案件であっても自ら進んで担当したいと思えるはずです。

要するに、自分から進んで好きだと思える案件を手にする努力をした方が最終的に自分にプラスとなって返ってくることが多いです。

好きな仕事を手に入れる方法

では動画編集者の場合、どのようにして自分の好きな仕事を手に入れていけばいいのでしょうか。

こんなにトントン拍子ではいかないと思いますが、一つの理想としてのパターンを提示してみようと思います。

STEP.1
自分のプロフィールに好きなものを書いておく
STEP.2
もちろん動画編集をしている旨も記載する
STEP.3
好きなジャンルのYouTubeや動画制作をしている人を徹底的にフォローする
STEP.4
編集の内容を実際に見て、自分に再現できるかどうか、またはどういう編集すればより良い動画が作れるようになるかを考える
STEP.5
自分の中で最適解が見つかったら、 実際にメッセージを送ったりしてコンタクト取り、営業してみる
STEP.6
もしくは直接お会いできる機会があればそこで自分に仕事を任せてもらえないか直に営業してみる

正直相手側からしてもここまでする人はなかなかいないと思うので

「そんなに好きならお任せしてみようかな」

というふうに考えてくれる可能性は高く、そうなってしまえばこっちのものです。

案件の内容が自分の好きなものや興味のあるものであれば仕事をするも苦ではなくなるはずですし、 継続する大きなモチベーションになります。

好きなことは、武器になる

例えばこのような手順を追って案件を手にし、継続的に案件をこなしていくと確実にその分野でのプロフェッショナルとなります。

例えばもしあなたが元来、大の麻雀好きで、その趣味と動画編集という触媒がたまたま組み合わさった場合、麻雀のチャンネルに特化した編集者という売り込み方も、ポジショニングもできるようになるはずです。

しかも麻雀とYouTubeという組み合わせは市場ではあまり大きなものではないが、結構な数の濃いファンは必ずいるはずなので、こういったポイントでポジショニングをしてしまえば食いっぱぐれることはめったになくなるでしょう。

逆に、どんなに語学学習が好きだからといっても、 “ 誰も聞いたことがないような言語の勉強法 “ を発信しているユーチューバーの編集をしようと思っても、そもそもの市場価値があまり高くないし、 チャンネルを一緒に伸ばしていくのも至難の技と言えるでしょう。

「しっかり稼ぐ」という考え方が先行すると、こういったケースはあまりよくないのかもしれません。

まとめ

動画編集で継続的にお金を稼いでいく上で重要なのは

「仕事そのものが好きかどうか」

という点と

「自分が担当しているチャンネルを好きになれるか」

というポイントです。

今もし動画編集や、制作する側の仕事をしていて「あまり楽しくない」という状況だったら「どういう風に変えていったら楽しくなるか」を考えることで状況改善できるかもしれません。

本来自分がやりたかったことが何なのか。

原点回帰してそれを考えることが、マンネリ化することを防ぎ、常に新しいものに挑戦する刺激を自分自身に与え続けるコツです。

「最近いつも同じような事をしているなあ…」と感じる方はぜひ試してみてくださいね。

それでは!