こんばんは、ルイです。
副業として始めた動画編集についてですが、最近はトライアルだけでなく継続案件のほうも担当できるようになってきました。
今日はYouTubeの編集代行ではなく、広告動画の案件を担当する際の事について、ポイントや注意点などを細かく書いていこうと思います。
目次
広告案件とは
広告案件とは商品やサービスをPRするための動画を作成する案件のことを指します。
長さは5分から10分が平均的で、YouTubeの編集代行よりも単価が高く、素材を集めて製品をアピールするクリエイティブなスキルが求められることが特徴です。
しかしその分工数が増えることも多く、クライアントの意図を正確に把握しないと効果的な広告映像は作れません。
広告案件の進め方
クライアントから作業の手順が書いてあるマニュアルや、仕様書が送られてきた場合はそれに則って作業すればOKです。
しかしこの仕様書がなかったり、しっかり作られていない場合は、ほとんどゼロの状態から映像を作らなければいけません。
今回紹介する作業内容の進め方は、そういった場合にも対応できる内容となっています。
1. 全体を把握し、草案を作成する
兎にも角にも頭に入れておくべきは
「逐一確認しながら作業を進める」
ということです。
最初の段階で脱線した状態で作品を作り続けていくと、終わった後でクライアントの求めるものと全く違うものができてしまう可能性があります。
また参考となる動画の提示がない場合は「どういった仕上がりにするべきか」というものを明確に示す参考動画を必ず聞きましょう。
シナリオや仕様書がない場合、コンセプトを間違って解釈したまま作業を始める前に、必ずクライアントに草案を送った方がベターです。
ナレーションの原稿があれば、それを元にします。
エクセルなどの表計算ソフトを使い、スライドの数だけ行をつくり、詳細を書き込んでいきます。
もし表計算ソフト等が使い慣れていない場合はGoogleドキュメントなどにナレーションと参考画像と付け加えるエフェクト等を書き込んでいき、最後にそのドキュメントをシェアすればOKです。
項目はこのような具合です。
- スライドのNo
- 使用素材(動画・画像)
- ナレーション
- 作業内容
- 備考(エフェクトの詳細や参照するURLなど)
2. まずは最速で最後まで作りきる
草案をつくり、双方で方向性を確認したあとは、いよいよソフトを使って作成していきますが、ここも注意点がふたつあります。
途中で作り込まない
陥りがちなあるあるですが、完成イメージが頭の中にあったとしても凝った装飾やエフェクト、アニメーションは後で付け加えるようにしましょう。
先に全体図を完成させないと何時間かかるかの把握も難しいし、注力しなくて良いポイントに無駄に時間を割いてしまう危険性があります。
違う作業を周回しながら行う
そして人間誰しも同じ作業をまとめてやってしまうほうが早いので、1つのスライドに別々の処理をするのではなく、
動画全体で共通している書類があるならそれを先に終わらせ、次に必要な書類をまた動画全体を通して進めていくという手順を取った方がいいです。
これは効率を重視してもいますが、何回も映像を見たり音声を聴くことで内容が自然と頭に染み着くというメリットもあります。
何回も見聞きすれば重要なポイントはおのずとわかるようになりますし、最後の仕上げの段階でそこに注力することで訴求力の高い魅力的な動画を作ることができます。
3. 一度クライアントにデータを送る
そして最後までスライドが完成したら、SEやBGMの挿入がまだでも、一度クライアントに送りましょう。
全部まとめて完成させて納品した後に「全部違います…」なんて言われたら悲惨ですよね。
クライアントの状況に左右される部分もありますが、なるべくこまめな連絡を心がけ、その時の進捗をなるべく細かく報告するようにしましょう。
4. 装飾(エフェクトやアニメーション)は後から
よって細かな装飾は後からで全然OKです。
そもそもの話、アニメーションやエフェクトというのは”コンテンツをいかにしてきれいに見せるか”というための脇役であり、コンテンツのメインの部分ではありません。
極端な話ですが、的を得ていて多くの人に刺さるような情報の発信をしているYouTube、編集ゼロでも伸びているはずです。
何でもない会話のところに無駄にこだわっても時間を消費してしまうだけなので、周回しながら重要な部分を見極めるのがオススメ。
5. 納期とのバランスを見ながらどれくらいの編集をするか確認する
そしてこだわろうと思えばいくらでもこだわれるのがクリエイティブな仕事の怖いところ。
終わりは常に、納期とのバランスを考えながら、どれくらいのクオリティーにもっていくかを考えましょう。
これは優先順位を書き出して、それを確認しながら作業を進めていけば、迷うことはなくなるはずです。
まとめ
“編集”と一言に言っても作った人の数だけ出来上がりが変わるのが動画編集。
しかし広告案件ともなれば、クライアントが本当に求めているものはその人のオリジナリティではなく、きちんとしたセオリーに則ったオーソドックスなものだったりします。
依頼している側の立場に立って、「どういう編集をすれば効果的にニーズに答えられるか:」ということを考えながら作業していくのが、上達への近道です。
僕の場合、まだまだ時間もかかるし、要点をつかみきれず苦戦することもあるので、毎回毎回学びながら頑張っていこうと思います。
それでは!