海外での正月の過ごし方【日本との違い】

日本の正月もついに終わってしまいましたね…。

みなさんはこのお正月、どうやって過ごしましたか?

家族でゆっくり過ごしたり、お寺や神社に初詣に行く人も多いと思います。

このお正月の過ごし方は、実は海外では一般的ではありません。

というか「元旦がおめでたい」と思うのも世界中で日本くらいのもので、休日になる国は多いものの、長期休暇を取ったりするほど大きく扱う国は多くないはずです。

そこで今回は、海外では正月はどうやって過ごすのか?について書いていこうと思います。

結論:特に何もしない

先に面白くもない結論から書いてしまうと、海外での元旦というのはこれと言って特別なことはしません。

元旦が休みになることはあっても、休暇そのものが長くないので、通常の休日通り家族と一緒に過ごしたりする人が多いです。

欧米圏の場合

とは言っても、僕はこれまで年末年始を過ごしたことがあるのは欧米圏ではカナダくらいのもので、当時はトロントにいました。

トロントのカウントダウンはニューヨークほど大きいとは言いませんが、渋谷くらいの盛り上がりはあります。

とにかく人がたくさん集まって、 一緒にカウントダウンして盛り上がった後は乾杯して宅飲みをするのが一般的。

ただし、アメリカやカナダのほとんどの州でそうであるように、お酒を飲める時間帯というのが決まっています。

トロントの場合は深夜2時までしかお酒を出すことができないので、カウントダウンをした直後でもバーは数時間しか営業していません。

※かくいう僕もトロント市庁舎近くのバーに一人で赴きましたが、1時半くらいにラストオーダーで帰らされましたw

多くの人で盛り上がるトロント市庁舎前の広場

当時僕はトロントに到着したばかりで友達もろくにいなかったのですが、ここでもし多くの友達がいたら年末年始は大きく変わったことになっていたことでしょう。

家族も友達もいない、一人の年末年始は絶望的に寂しかったですね。

先述したとおり、お店で長居してお酒を飲めないとなると、みんな誰かの家で二次会を始めます。

つまり遊びに行ける友達の家があるというのは非常に心強いということです。

これからカナダやオーストラリアへ行こうとしている人は、是非宅飲みができる環境を持っている人と友達になりましょうw

僕自身後半になってからですが、仲良くなった友達の家が溜まり場みたいになっていて、毎週のように集まって一緒に飲んでいました。

苦労や学びを共有できる友人が異国の地にいるというのは、それだけで励みになります。

中華圏

「中華圏」と一言に言っても土地の広すぎるし、いろんな文化や民族感がありすぎるので一概には言えませんが、 中国の大部分と僕が10ヶ月滞在していた台湾においては、元旦お休みになっても大晦日は仕事をしているというのは普通です。

「じゃあいつ休むんだ!?」

と僕も思いましたが、中華圏には旧正月という考え方があります。

つまり彼らにとって1月1日が正月なのではなく、旧暦での数え方で新年に当たる部分で長期休暇を取りお祝いをするのです。

2018年に訪れた香港でのお正月

毎年平均一週間前後の休暇となり、みんなこぞって旅行に出かけるので、その期間の飛行機の値段は毎年とんでもないことになっています笑。

日本だと職業によっては年末年始ですら休みなく働いている人もいますが、中華県の旧正月にかける想いをとても強く、24時間オープンのコンビニがやっていないことすらあります。

「休める時に休む」

というこの考え方、個人的にはとても好きです。

ただしその影響で、給料日のタイミングによっては支払われるはずの給料が10日ほど遅れたりもするので、事前に知っておくことで驚かずに済むと思います。

日本における「正月」 という概念

この記事を読んでくださっている方では知らない人がいないというレベルで、日本の正月ではほとんどの方が年末の週末から一週間ほどお休みしますよね。

この感覚が外国人にとってまず特殊であることと、 よく聞かれることとして

「日本人は無宗教が多いのに、お寺や神社に行って誰に対して何を願うんだ?」

という質問があります。

僕もはっきり分かっていないのですが、外国籍の方には余計「神道と宗教」の差がわかりにくいようで、

「崇めている特定の神がいないのに、なぜ神聖な場所で大いなる力にお願いをするんだ?」

と不思議がられます。

僕は宗教について全く詳しくないですが、下手なことは言えないので、いつも

「日本では宗教としてではなく、神道の考え方が生活にも密接に関係していて、お寺や神社に参拝して一年の健康を祈ったり、結果が出るようにお祈りをすることは一つの習慣のようになっている人も多い」

という風に説明するようにしています。

まとめ

日本では

「大晦日には年越しそばを食べ、紅白やガキ使を見ながらお酒を飲み、年が明けたらお雑煮を食べ、日の出を見たり、初詣に行ったり、親戚に挨拶をし、近所の人と餅をついたり、お年玉をあげたりもらったりする」

という”普段はやらないこと”を慣習的にたくさんしますが、 そういった国は世界的に見ても特殊と言ってもいいでしょう。

中国の大部分を始め、香港、マカオ、台湾などの中華圏の場合は、日本とはまた違った独特の雰囲気を味わうこともできるので、 機会があれば是非旧正月の時期に中華系に赴いて、現地流の祝い方を体感してみてください。

忘れられない素敵な経験になるはずです。

僕は逆に、 もっと多くの外国籍の方に正月に日本に来てもらって、日本の正月を体感して欲しいなと思います。

やっぱり正月は日本で過ごすのが一番ですね…。

それでは!