「ワーホリ費用は○百万円必要」という間違った常識に異議を唱える【2019年版】

「ワーホリの資金は高い」

という認識を持っていませんか?

海外で生活を始めるには、100万円以上の多額の準備資金が必要、というイメージを持っている人が多いですが

これは間違いです。

今日はよく聞く
「ワーホリには100万円以上必要」というのは嘘だということを証明するために、この記事を書きます。

厳密に言うと”必要”なのではなく”あった方がいい”なのです。

「じゃあ実際いくら必要なの?」

というと、結論は

20万円とちょっとです。

実際僕は2016年12月、20万円だけ握りしめ、ほとんど何も決めずにトロントへ渡航し、辛いことはあったけど生活し、バンクーバーへ移動して、最終的に目標としていた英語のレベルまで到達でき、少しずつ貯金して、帰国後も20万円くらいのお金が残りました。

ただしこれにはいくつか前提とする条件があるので、細かく説明していきます。

この記事の目的

まず、この記事を書くにいたった目的に関して最初に触れておきます。

それは「ワーホリのハードルを下げるため」です。

このブログで海外に行く素晴らしさやメリットをたくさん書いてきましたが
勝手な思い込みや、信頼性のある根拠に基づかない押し付けがましい記事等で

「ワーホリってお金かかるんだ・・・そんなお金ないし、諦めよう・・・」

と思って無限の可能性を秘めた海外生活を諦めてしまうのは
もったいなさすぎます(泣)

それと、これもよくある思い込みですが

「語学学校に行かないと英語は習得できない」

という意見に対しても、僕は懐疑的です。

必要なのは学校ではなく
”英語に日常的に脳を浸すことのできる環境と自習する時間”のふたつです。

前提条件

最初に当たり前のことを言いますが

お金なんてあった方がいいに決まってるんです。

しかし、例えば留学に200万円かかるとしたら、そのお金を貯めるのにどのくらいかかりますか?

置かれている状況によって違いますし、はたまたワーホリの目的によっても変わりますが、1年とか2年は平気でかかってしまうでしょう。

でもよく考えてみてください。

現地入りしてすぐに働き始めて、最初の給料を貰えるまでに二週間くらいしかかりません。
もっと言えば給料日までに、働く度にチップをもらえる職場も多いです。

本当に最初だけひもじい想いをするかもしれませんが、このフェーズを乗り切ればすぐに生活は楽になります。

留学のために数年かけて貯金するより、現地で稼ぎながら英語に触れた方が、時間効率がいいように、僕は思います。

「でも英語喋れないと仕事できないでしょ?」

と思いますよね。僕も不安でした。

でも実際は”全くもって”必要ではありません。

というか、英語力がいらない仕事を見つければいいだけです。
そしてその仕事を見つけるのは決して難しいことではありません。

「それじゃ英語覚えられないじゃん」

というと、そんなこともないです。

なぜなら英語圏で生活する以上、英語オンリーの機会なんて工夫しだいでいくらでも作れるからです。

それに、どうしても英語環境で仕事をしたいなら、自分のレベルがそこに至ったら仕事を変えればOKです。

それでは前提条件をひとつずつ見ていきましょう。

語学学校へは行かない

そもそもの話なんですが、語学学校は英語を学ぶという観点で有効な手段かというと

ぶっちゃけ”まあまあ”です。

理由は”費用対効果が低いから”です。

じゃあ費用対効果が一番高いのはなにかというと、

マンツーマンレッスンです。

今のご時世、25分のオンラインレッスンが数百円で利用できる時代です。
日本にいる間に勉強を進めてもいいし、ワーホリが始まってからでもスキマ時間でレッスンを受けてもいいでしょう。

ここでは詳しく触れませんが、欧米圏の人件費は高いのです。
つまり、英語ネイティブのレッスンはとっても費用がかかる。

それなら、非ネイティブでも英語の上手な先生を見つけてレッスンをしていく方が、遥かにコスパがいいのです。

語学学校のグループレッスンは効率はよくはないですが、大きなメリットがあります。

それは”現地で友達ができる”こと。

最初に仲のいいグループができれば、自分の行動次第でその輪はいくらでも拡張できます。
ここに関しては友達作りに焦点を当てて書いた記事があるので、よければ参考にしてみてください。

なので、僕みたいに20万円だけ握りしめて海外に飛び込むなら厳しいですが、もしもう10万円準備できるなら、1ヶ月だけでいいので、学校に通うのがおすすめです。

すぐに働き始める

20万で生活を始めるなら、現地についてから仕事を探し始めるのでは、あまりスムーズではありません。
一番効率がいいのはこの流れ。

出国前に応募
  ↓
到着後すぐに面接を受ける

僕が経験した3都市(トロント・バンクーバー・台北)ではどこも面接に際し、その国のマイナンバー的なのが必要だったので、おそらくほとんどの国で同じです。併せて住所、電話番号も必須ですね。

なので面接は到着2日後に、できれば複数アポを取り、到着翌日はこの3つの事務処理を済ませましょう。

  • 身分証の取得
  • 銀行口座の開設
  • 携帯電話の契約

ぜいたくしない

限られた資金で渡航するのに贅沢をしたいと思う人がいるとは思えませんが笑

「せっかく海外来たし美味しいごはん&お酒でも・・・」

と思う気持ちもすっっごくわかります。が・・・

まず1ヶ月、鬼の節約!

生活切り詰めて、出費を減らせば、お金が入り始めれば自然と楽になります。

かと言って仕事に慣れて収入・生活ともに安定するまでは、良い想いは我慢。
慣れない環境でトラブったり、病気して病院に行くなんてこともザラなので、油断しない心構えが重要です。

20万円の内訳(2016年版)

では実際に使った20万円の内訳を公開します。
現在は2019年9月で、当時とは為替レートや物価も微妙に違うとは思いますが、参考までに。

トロントまでの航空券(片道)
¥55,060

VISA申請費用
¥20,635

AirBNB 3泊分
¥9,850

デポジット(2ヶ月分の家賃)
¥102,720

合計
¥188,265

たぶんこれ以上安くするのは厳しいですねw
ちなみに航空券は直通ではなく経由便です。

海外で家を探す時の注意点についてまとめた記事でも書いた通り、家を探すのに3日では不十分すぎます。
最低でも10日〜2週間は欲しいところです。

ということでその金額も含め、さらに現在のレートで改めて計算した額を出してみます。

現在のレート+AirBNB10泊分なら?

こんな感じの数字になりました。

トロントまでの航空券(片道)
¥56,928

VISA申請費用
¥27,237

AirBNB 10泊分
¥17,127

デポジット(2ヶ月分の家賃)
¥97,568

合計
¥198,860

まず、東京からトロントで航空券を探したところ、僕が買った最安値とほぼ同じ金額が見つかりました。

ワーホリVISAの申請費用は7,000円弱高くなっていますね。
(それとも最初に計算したとき何かの金額を加算しなかった??)

https://ryugaku.kuraveil.jp/working-holiday/countries/canada/visa

AirBNBはサッと探した中で綺麗な物件が

一泊1,306(おそらく綺麗な家のリビングで寝泊まり) x 10泊
  +
クリーニング代2,040円
  +
サービス費2,027円=17,127円

都心から少し離れてはいますが日中は家探しや面接で忙しくなるはずなので「寝に帰る」くらいに考えればかなり安いです。

探してみると都市部でも格安物件あり
一番安い宿の中
普通に綺麗な感じがします

10泊あれば家探しもなんとかなるでしょう。
イメージとしては

日本にいながら仕事探しをする
  ↓
募集しているお店に応募しまくる
※最初は英語力に関係なくジャパレス(居酒屋、和食屋)がおすすめ
  ↓
入居者募集してる家にもメールしまくる
※応募した物件・バイト先は表計算シフトできちんと管理するのが吉
  ↓
現地入り、必要な事務手続きを1日で終える
  ↓
2日目から怒涛の家探し&バイトの面接開始
  ↓
運が良ければすぐバイト開始、時間帯は夜希望
  ↓
チップ&二週間おきにもらえる給与で食いつなぐ
  ↓
バイト先のまかないを食べて鬼の節約
  ↓
日中は家探しを継続
  ↓
良い家が見つかったらそこを根城とし、1〜2ヶ月は生活&収入が落ち着くまで我慢
  ↓
軌道に乗る
  ↓
ワーホリ満喫しまくる!

という感じが無駄がなくスムーズかなと思います。

家を探す時は特に注意が必要なので、家探しの時に留意すべきポイントをまとめたこちらの記事も参照してみいてください。

まとめ

ワーホリに”必要”なお金は20万円ちょい。

もちろんもっとあるに越したことはないです。

特に女性の場合は、ある程度の金銭的な余裕は安全の担保にもなります。
しかし「十分に貯めてから行こう」と思うと、渡航のタイミングが遅くなってしまいます。

「とにかく時間を無駄にせず、お金も使わずにいきたい!」

という方へ、リスクを覚悟で、サバイバルしてみると、案外なんとかなりますし、その環境で生活を軌道に乗せるノウハウも身につきます。

僕はこれを3都市で繰り返し超タフになりましたし、ある程度発達した国であればだいたいどこに行っても大丈夫だという自信を持てました。

チャレンジャーな方はぜひ参考にしてみてください!

それでは。